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2023.01.31 櫻井 英明

苦肉の策

トヨタの社長交代劇を見て脳裏に浮かんだのは「トヨトミの逆襲:小説巨大自動車産業」(小学館文庫)。
たまたま旧臘に読んだのですが、小説中では豊臣統一社長は2022年に退任。
少し違ったかなと思っていましたが、ほぼ相似形となりましたた。
宣伝コピーは「経済界を震撼させた超話題のビジネス小説。
EV、自動運転、ライドシェア、さらにカーボンニュートラル、地球温暖化。
激震する自動車業界の巨大企業に、さらに世界的IT企業が襲いかかる。
持ち株比率たった2%の創業家社長は、この難関を乗り切れるのか」。
興味深い展開となってきました。

26日の日経朝刊の報道は「東取はプライム市場などの上場基準に満たなくても暫定的に上場を認める経過措置」を実質4年で終わらせる案を発表。
経過措置は2022年4月の市場再編を起点に3年で終了。
その後1年の改善期間を設ける。
プライム市場の269社、スタンダード市場の200社は上場維持に向けた経営改革が急務となる」。
もともと市場再編の目的は「上場企業の新陳代謝を促し、株式市場を再活性化する」ことでした。
しかし手続きや数字的な問題、あるいは制度の問題は表面上のこと。
忠通時価総額を高めることは所詮刹那的な解決策に過ぎない。
そうではなくで、本業がいかに継続的に成長できるのかを示すことが第一です。
同じ業容業種の似通った銘柄などはその優位性と成長性を示すことの方が大切。
市場での人気を高めるための優待などもってのほか。
増配だって、結果論ですし、本質は「企業の存在価値を市場に認めてもらうこと」。
だからこそIRなども必要になってきます。
そして些末にこだわらず王道を行く手順を踏むことも求められます。
誰もが「必要不可欠、未来は明確、強い技術・営業力・経営」を認めてくれれば流通時価総額など勝手に増えるものでしょう。

かつて土曜日が半日立ち合いだった頃に「水曜木曜の商い」というのがありました。
水曜の買いの代金は月曜までに必要。
(土曜日は商いはありましたが受け渡しがなかったのでよく営業日の月曜でした)。
一方木曜の売り代金が現金化されるのは4営業日後の月曜日。
だから木曜に売ることを想定して水曜に先に買い、その反対売買は木曜でも間に合ったとう苦肉の策。
相場観ではなく明らかに手数料稼ぎの面が大きかったような気がします。
もっとも今ではそんな商いはありませんが・・・。

以下は今朝の場況。

「反落」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反落。
今週はS&P500採用企業のうち100社以上が決算を発表。
また欧米の中央銀行会合や米雇用統計発表も予定。
神経質な動きとなった。
というよりはNYダウは6連騰。
S&P500の騰落レシオは148%まで上昇。
過熱感があった。
FOMCや雇用統計などを控え国債利回りは上昇。
FF金利先物市場では、FF金利が現時点の4.33%から6月に4.94%でピーク。
その後12月までに4.53%に引き下げられるとの見方。
10年国債利回りは3.548%。
2年国債利回りは4.257%。
ドル指数は昨年9月28日に付けた20年ぶりの高値114.78から102.27まで軟化。
ただここ数週間はほぼレンジ内で推移している。
ユーロ/ドルは0.22%安の1.0844ドル。
スペインの1月消費者物価指数(CPI)速報値がEU基準(HICP)で前年同月比5.8%上昇。
12月(5.5%上昇)から伸びが加速。
市場予想(4.7%上昇)を上回ったことを受け、ユーロは序盤に上昇した。
経済界や学識者でつくる「令和国民会議」(令和臨調)は政府・日銀が2013年にまとめた共同声明(アコード)の見直しを提言。
2%物価安定目標について、早期実現ではなく長期の目標と新たに位置づけることなどを盛り込んだ。
ドル円は130円台半ば。
WTI原油先物3月限は前日比は1.78ドル安の1バレル=77.90ドル。
下落率は2.23%と、約4週間ぶりの大幅なもの。
SKEW指数は121.97→120.69。
恐怖と欲望指数は69→67。

週明けのNYダウは260ドル(0.77%)安の33717ドルと7日ぶりに反落。
高値34055ドル、安値33695ドル。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは123.99%(前日138.87%)
NASDAQは227ポイント(1.96%)安の11393ポイントと3日ぶりに反落。
高値11553ポイント、安値11388イント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは120.81(前日127.99)。
S&P500は52ポイント(1.30%)安の4017ポ゚イントと3日ぶりに反落。
高値4063ポイント、安値4015ポイント。
サイイコロは6勝6敗。
騰落レシオは125.83%(前日148.95%)。
ダウ輸送株指数は326ポイント(2.25%)安の14157ポイントと3日ぶりに反落。
SOX指数は78ポイント(2.67%)安の2866ポイントと続落。
VIX指数は19.94と上昇。
3市場合算出来高は106億株(前日118.8億株、直近20日平均は112億株)。
シカゴ225先物円建ては大証日中比40円高の27410円。
ドル建ては大証日中比75円高の27445円。
ドル円は130.47円。
10年国債利回りは3.548%。
2年国債利回りは4.257%。

「プライム市場の騰落レシオは128.95」

週明けの日経平均は寄り付き2円高。
終値は50円(△0.19%)高の27433円と3日続伸。
日足は3日ぶりに陽線。
TOPIXは0.26ポイント(△0.01%)高の1982ポイントと続伸。
プライム市場指数は0.12ポイント安の1020.13と小幅反落。
6日連続で1000ポイント台。
東証マザーズ指数は6.32ポイント(▲0.81%)安の770.98と続落。
プライム市場の売買代金は2兆6988億円(前日は2兆6988億円)。
値上がり960柄(前日916銘柄)。
値下がり794柄(前日822銘柄)。
新高値82銘柄(前日56銘柄)。
新安値2銘柄(前日0銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは128.95(前日122.27)。
NTレシオは13.84倍(前日13.83倍)。
27日連続で13倍台。
サイコロは8勝4敗で66.66%。
上向きの25日線(26492円)からは△3.65%(前日△3.52%)。
7日連続で上回った。
上向きの75日線は27198円。
5日連続で上回った。
下向きの200日線(27218円)からは△0.79%(前日△0.60%)。
5日連続で上回った。
上向きの5日線は27374円。
9日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.604%(前日▲11.480%)
買い方▲7.356%(前日▲8.102%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.153%(前日▲8.584%)。
買い方▲22.769% (前日▲22.613%)。
空売り比率は45.6%(前日43.9%。29日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は8.5%(前日9.3%)。
11日連続で10%割れ。
日経VIは16.97(前日17.29)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.91倍(前日12.90倍)。
前期基準では13.60倍。
EPSは2124円(前日2122円)。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.15倍(前日1.15倍)。
BPSは23855円(前日23810円)。
10年国債利回りは0.475%(前日0.475%)。
日経平均の予想益回りは7.75%。
予想配当り利回りは2.28%。
プライム市場の予想PERは13.72倍。
前期基準では14.37倍。
PBRは1.16倍。
プライム市場の予想益回りは7.28%。
配当り利回り加重平均は2.51%。
プライム市場の単純平均は7円高の2462円。
プライム市場の売買単価は2452円(前日2447円)。
プライム市場の時価総額は714兆円(前日714兆円)。
ドル建て日経平均は211.66(前日210.73)と反発。
14日連続で200ドル台。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比40円高の27410円。
高値27570円、安値2710円。
大証先物夜間取引終値は日中比40円高の27410円。
気学では火曜は「初め安いと後場にかけて強いこと多し」。
水曜は「高下にかかわらず買いの種子蒔け」。
木曜は「上寄り付きしたら吹き値売り方針」。
金曜は「高下しても押し込むこと多し」。
ボリンジャーのプラス1σが27011円。
プラス2σが27580円。
プラス3σが28048円。
アノマリー的には水曜が「リーマンショック以降株高の日、変化日」。

《今日のポイント1月31日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反落。
   10年国債利回りは3.548%。
   2年国債利回りは4.257%。
   ドル円は130円台半ば。
   SKEW指数は121.97→120.69。
   恐怖と欲望指数は69→67。

(2)ダウ輸送株指数は326ポイント(2.25%)安の14157ポイントと3日ぶりに反落。
   SOX指数は78ポイント(2.67%)安の2866ポイントと続落。
   VIX指数は19.94と上昇。
   3市場合算出来高は106億株(前日118.8億株、直近20日平均は112億株)。
   シカゴ225先物円建ては大証日中比40円高の27410円。

(3)プライム市場の売買代金は2兆6988億円(前日は2兆6988億円)。
   値上がり960柄(前日916銘柄)。
   値下がり794柄(前日822銘柄)。
   新高値82銘柄(前日56銘柄)。
   新安値2銘柄(前日0銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは128.95(前日122.27)。
   NTレシオは13.84倍(前日13.83倍)。
   27日連続で13倍台。
   サイコロは8勝4敗で66.66%。

(4)上向きの25日線(26492円)からは△3.65%(前日△3.52%)。
   7日連続で上回った。
   上向きの75日線は27198円。
   5日連続で上回った。
   下向きの200日線(27218円)からは△0.79%(前日△0.60%)。
   5日連続で上回った。
   上向きの5日線は27374円。
   9日連続で上回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.604%(前日▲11.480%)
   買い方▲7.356%(前日▲8.102%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.153%(前日▲8.584%)。
   買い方▲22.769% (前日△22.613%)。

(6)空売り比率は45.6%(前日43.9%。29日連続で40%超)。
   空売り規制なしの比率は8.5%(前日9.3%)。
   11日連続で10%割れ。
   日経VIは16.97(前日17.29)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.91倍(前日12.90倍)。
   EPSは2124円(前日2122円)。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.15倍(前日1.15倍)。
   BPSは23855円(前日23810円)。
   10年国債利回りは0.475%(前日0.475%)。

(8)プライム市場の売買単価は2452円(前日2447円)。
   プライム市場の時価総額は714兆円(前日714兆円)。
   ドル建て日経平均は211.66(前日210.73)と反発。
   14日連続で200ドル台。

(9)ボリンジャーのプラス1σが27011円。
   プラス2σが27580円。
   プラス3σが28048円。
   アノマリー的には水曜が「リーマンショック以降株高の日、変化日」。

今年の曜日別勝敗(1月30日まで)

月曜2勝1敗
火曜3勝0敗
水曜3勝1敗
木曜2勝2敗
金曜3勝1敗
(櫻井)。