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2022.12.08 中嶋 健吉

癸卯

来年2023年の十干十二支は癸卯(みずのと・う)になります。 早速その意味するところを調べてみました。 癸(みずのと)は十干の最後に当たり、生命の終わりを意味するのですが、合わせて次の生命が芽吹き始めていることを示しているのです。 つまり癸は大地を潤す温かい恵みの水と捉えられています。
十二支の卯は穏やかなウサギのイメージから安全調和の意味があるのですが、同時にウサギの様に跳ね上がる意味も持っており、何かを開始するのに縁起が良く物事が回復、好転する良い年が期待できるとか。 干支から予感できる2023年は悪い年では無いようです。  
次いで60年前の癸卯にあたる1963年(昭和38年)を独断と偏見で振り返り検証してみます。 1964年の東京オリンピックの前年に当たり、その意味では戦後復興の日本を世界に披露する最終年度になります。 黒部第4ダム完成、名神高速道開通に象徴されます。 翌年には東海道新幹線が開通しています。 鉄腕アトムのTV動画放映が始まったのもこの年です。 私の年代ではお馴染みの歌謡曲「高校3年生」のヒットと合わせて、希望に溢れた未来を予感させたものです。 一方終わりを意味するものとしてアメリカのケネディ大統領の暗殺を忘れることが出来ません。 その後アメリカは1965年~71年のベトナム戦争を契機に衰退し困難な時代に突入します。 現在に引き戻すと暗殺はさておき、ロシア、中国に後退の足音を感じます。
更に60年前の1903年(明治36年)を振り返ってみます。 日本は日露戦争の前年に当たります。 白人国家を初めて打ち破った国として、アジアの一角から世界にその存在を知らしめていきます。 国内的には日本初の神戸ゴルフ倶楽部開業、日比谷公園開園が新しい時代を予感させます。 海外ではヘンリーフォードが自動車会社フォードを設立、そしてなんといってもライト兄弟の人類初の有人動力飛行の成功が挙げられます。 あえて良い事例だけをピックアップしていますが、それでも今から振り返っても時代の変わり目を象徴するものが多いようです
2023年は今までの努力がようやく実を結び、新しい時代に飛躍するその第一歩の年になる予感がするのですが