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2022.02.03 中嶋 健吉

金の話(2)

2018年2月の当ブログでも、金の話を取り上げています。 今回佐渡金山の世界遺産推薦が決まった事から、改めて金の四方山話を取り上げます。 前回と一部重なる部分がある事お許しください

佐渡金山で金の採掘が本格的に始まったのは江戸初期の1601年から、そして閉山したのがバブルピークの1989年になります。 その388年の間に算出した金は累計78トン、銀は2330ンと言われています。 人類がこれまで世界全体で産出した金は累計17万トン(オリンピックプール3杯半)芸度ですので、それなりの比重を占め、当時としては世界最高峰の金山との評価も納得です。

佐渡金山に代わるように、1981年鹿児島の菱刈で発見された金鉱山は、質の面で佐渡を上回り、世界最高の水準と言われています。 通常金鉱石1トン当たり5gの含有量が金鉱山の目安ですが、菱刈は平均40gと桁違いの高さです。  1985年から本格的に採掘が始まり、産金量はこれまで累計で250トンを超え、佐渡金山388年の記録をあっさり塗り替えています。

更に日本にはおおきな都市鉱山があります。 各種家電製品、情報・電子機器等に含まれる金の存在です。 1台のノートパソコンに含まれる金は約0.3ℊ、携帯電話だと約0.05ℊだと言われています。 携帯電話1万台相当の1トンから金を数百グラム回収できることになります。 金鉱石1トンか平均5gですから極めて高い含有量です。  少し古い数字ですが2008年に物質・材料研究所が試算したところ、こうした機器の金の蓄積量は6800トンになるとしています。 南アフリカの推定金埋蔵量6000トンを上回るものです。

世界を覆うインフレ懸念、更に大幅な金融緩和によりドルが大量供給され、金に対するドルの価値が大きく下がっています。 世界の中央銀行や公的機関が外貨準備としてドルを減らし、金の保有を膨らましてます。 金の動向には注目です。