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2022.01.05 鈴木 一之

+510円の大発会、2022年のスタート

年が改まりました。元日の早朝、冷たい大気に触れて気持ちがぴりっと引き締まりました。

今年の年末年始はまったく意外なほど大きな事故、事件、ニュースが起こらなかった年明けでした。世界中を見回してもまるで動きを止めてしまったかのような新年です。コロナウイルスのオミクロン変異種が爆発的に拡大しており、世界中の人々の活動が抑制されているためでしょうか。人類共通の危機に洋の東西はありません。

わずかに旅行者の数は増えているようですが、それも年末の帰省など国内の移動にとどまり、国境をまたぐ人の移動は完全に抑制されています。その点において2021年→2022年への移り変わりは地続きそのもので、変化はほとんど感じられません。

株式市場では年末にいったんキャッシュ化された投資資金が、あらためてポジションを組む動きが強まっているようです。半導体関連株がにぎわっています。これも昨年からの流れそのままです。コロナ危機は3年目に入り、すでに買うべき銘柄は吟味され尽くし選別物色が進んでいます。国境をまたぐ人的な交流が閉ざされているために港湾労働の停滞はまだしばらく続くと見られ、コンテナ船のひっ迫は今まで以上に長期化し、さっそく海運株が買い進まれています。

新しい流れはなかなか生まれませんが、そのような状況だけに大発会での自動車セクターと銀行株の大幅高に引きつけられました。トヨタ自動車が上場来高値を更新して2022年が始まりました。金融政策ががらりと変わり、ドル高・円安が進行しています。変化の少ない年明けのように見えて、新しい流れは着実に始まっています。トヨタばかりではありません。

今年もしっかり目と開き耳を澄まして、市場の小さな動きまでお伝えしてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(スズカズ)