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2022.09.27 櫻井 英明

つられない、ハモらない

既にレートチェックをしていたのですから円買い介入は予定の行動。
FOMCでの0.75%の利上げ。
一方日銀金融政策決定会合は「大規模緩和を維持」。
真逆の政策は継続しました。
世界は利上げ、日本は孤独な低金利維持。
しかも介入は日米協調ではなく日本単独。
投機筋に見透かされるのかどうかが課題。
円買い介入は1998年6月以来。
円売り介入は2011年11月以来でした。
当時の高値は75円台。
145円台での円買いドル売りは最大約70円の利ザヤ。
もちろん日銀に為替で儲ける気はないでしょうが一部では「30兆円の利益」と言う声も聴かれます。
しかし所詮は両替の世界の出来事。
むしろ懸念は「通貨安対抗の為替介入は衰退への第一歩」に見えること。
円買い=日本買いだが円売り=日本売り。
フツーは「通貨防衛」といえば自国通貨安を防ぐことが目的。
だから今回の円買い介入は利にはかなっているとも言えます。
むしろ円売りドル買い介入は邪道だったとも考えられるでしょう。
当時「円安株高論」が幅を利かせていました、今ではサーと潮が引くように聞かれなくなりました。。
当方は一貫して「円高こそ望ましい」と主張してきましたが長年蟷螂の斧みたいなものだったことが思い出されます。
「通貨売り=国家売り」。
パラドックス的な円高で痛めつけるという奇法の次は常識的な円安で痛めつけられるとすればこれは痛いところ。
景気経済が両替で支配されるのはあまり良い傾向ではありません。
むしろドルペッグでも考えた方が良いのかも知れません。
もっとも江戸時代でも東の銀と西の金という不思議な主役があったのも歴史ですが・・・。

先日聞いたあるIT企業のトップの言。
「日本はオフショアになる」。
IT業界におけるオフショアとは「コスト削減、主に人件費削減を目的として、自社で行っていた業務の一部を、日本より人件費の安い海外に委託したり移管したりすること」。
海外には日本より人件費が安価な国や地域が多い。
そのような地域でシステム開発を行うことを「オフショア開発」などと呼ばれています。
IT業界では国内の人材不足が課題。
競争のなかで人材を確保しようと思ったら従業員ひとりあたりのコストを上げるか、コストを維持したまま人材の質を下げることが必要。
コストをかけずに優秀な人材を確保するためにベトナムとかインドなどに目を向けてきたのが歴史。
しかし賃金が上がらず、為替の円安トレンドが続くとすれば、日本こそ海外から見て「オフショア」に映ってくるようです
優秀な人材が廉価で提供できるのが日本となる可能性があるということ。
これは完全にコペルニクス的転換だろう。

基準地価で住宅地は31年ぶりの上昇。
8月の消費者物価は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.8%上昇。
消費税が上がった時期を除くと1991年9月(2.8%)以来31年ぶりの大きな伸び。
政府日銀が目標とする2%を上回っています。
気になるのはいずれも「1991年以来31年ぶり」ということ。
株式バブルは89年に崩壊しましが不動産バブルの崩壊はその3年後の91年(平成3年)。
だから平仄は合うことになります。
因みにNHKが「緊急土地改革・地価は下げられる」を5夜連続で放送したのが1990年10月10日−14日。
同様の「鳥は誰のものか」という3回シリーズが放送されたのが1987年9月。
85年から始まったいわゆるバブルの急拡大期の入り口で第1回目の警鐘。
そしてバブルの終末期での断末魔の引導みたいな第2回目。
それでも1991年の年初の日経平均は24000円水準。
高値が27000円水準でした。
そして1987年は年初19000円台で高値が26000円台。
1989年の38915円に至る道筋のスタートだった。
なんか株価が故郷帰りをしているように見えるのは気のせいでしょうか。
因みに「株価の里帰り」の解釈。
株価が上昇しているときは過去につけた高値(天井)を目指して上がり続け、
逆に下落しているときは過去につけた安値(底値)にまで戻ろうとするというもの。

TBSの火曜夜の「バナナサンド」。
コーナーの「ハモリ我慢に挑戦」。
これが結構面白いもの。
コーラスをバックに歌うのですが、途中からコーラスが音を外す仕組み。
これにつられないように歌うのだがなかなか成功しないもの。
株式投資だって、だれかにハモッて音でなく見通しを外しがち。
「つられない。ハモらない」は新たなキーワードでしょうか。

以下は今朝の場況。

「自然の理」

「恐怖と欲望指数は24→18と超弱気圏」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って5日続落。
NASDAQ総合指数の12ヶ月線と24ヶ月線の先々週のデッドクロスが効いた格好。
NYダウは1月初旬に付けた史上最高値から20.5%下落。
弱気相場を確認したとの解釈
6月に弱気相場入りを確認したS&P500は終値が6月18日以来の安値更新。
今年の下落幅を拡大。
S&Pは夏場の「サマーラリー」の全てを消す展開となった。
「政策金利の到達点が不透明なことが理由だ。
4.6%なのか、5%なのか。
23年のいつになるのか」という声が聞こえる。
長期金利の上昇と英国のインフレ懸念によるポンドの急落。
ドル高も相場の悪材料となった。
ボーイングや金融など景気敏感株が下落。
原油先物相場の下落を受けて石油のシェブロンも軟調。
配当利回りの高い公益事業や不動産株などにも売りが広がった。
一方、アップルなど前週に売り込まれたハイテク株の一角は買い直された。
シカゴ地区連銀全米活動指数は横ばい
。生産関連指数が低下した一方、雇用指数は緩やかに上昇した。
7月は前月比0.29となり、従来公表の0.27から上方修正。
8月の前年同月比は0.08上昇した。
3カ月移動平均は8月に0.01。
7月のマイナス0.08から上昇した。
3カ月移動平均がマイナス0.70を上回った時期は経済成長期と一致している。
10年国債利回りは3.928%。
2010年4月以来の高水準。
2年国債利回りは4.345%。
15年ぶりの高水準に上昇。
独IFO業況指数は84.3と予想以上に悪化。
2020年5月以来の低水準に落ち込んだ。
市場予想は87.0。
8月改定値は88.6だった。
「エネルギー集約型産業は特に今後数カ月間について悲観的」との解釈。
OECD)はドイツ経済が来年0.7%縮小すると予測。
6月時点の1.7%拡大予測から下方修正した。
英ポンドは対ドルで最大4.9%急落。
過去最安値の1.0327ドルを付けた。
ユーロ/ドルも20年ぶり安値となる0.9528ドルを付けた
ドル円は144円台後半。
WTI原油先物11月限は前日比2.06ドル(2.3%)安の76.71ド。
1月6日以来の安値水準。
SKEW指数は115.86→118.99→120,01。
恐怖と欲望指数は24→18。

週明けのNYダウは329ドル(1.11%)安の29260ドルと5日続落。
高値29630ドル、安値29161ドル。
サイコロは4勝8敗。
5日間の下落幅は約1757ドル。
NASDAQは65ポイント(0.60%)安の10802ポイントと5日続落。
高値11024ポイント、安値10789ポイント。
サイコロは4勝8敗。
5日間の下落幅は約735ポイント。
S&P500は38ポイント(1.03%)安の3655ポ゚イントと5日続落。
高値3715ポイント、安値3644ポイント。
サイコロ4勝8敗。
5日間の下落幅は約294ポイント。
ダウ輸送株指数は129ポイント(1.07%)安の11999ポイントと5日続落。
SOX指数は1.47%安の2373ポイントと4日続落。
VIX指数は32.41と上昇。
3市場の合算売買高は119億株(前日132.9億株。過去20日平均は112億株)。
225先物CME円建ては大証日中比135円高の26335円。
ドル建ては大証日中比145円高の26345円。
ドル円は144.75円。
10年国債利回りは3.928%。
2年国債利回りは4.345%。

「ボリンジャーのマイナス3σが26263円でマドは3つ空いた」

週明けの日経平均は寄り付き374円安。
終値は722円(▲2.66%)安の26431円と3日続落。
日足は2日ぶりに陰線。
水曜に空けたマドは27627円ー27467円。
木曜は27297円ー27197円にまたマドが空いて2空。
月曜は26995円ー26779円。
マドは3つ空いたが陰線3本で真ん中が陽線。
三空は陰線3本でのマドなので、厳密には「三空」ではない。
とは言えギャップが3つ。
TOPIXは51.84イント(▲2.71%)安の1864ポイントと3日続落。
前引けの下落率は1.98%と2%未満。
日銀は6月17日以来67日間ETFを買っていない。
プライム市場指数は26.71ポイント(▲2.71%)安の959.32と3日続落。
東証マザーズ指数は2.60%安693.98と反落。
プライム市場の売買代金は3兆3420億円(前日は2兆6519億円)。
値上がり124銘柄(前日626銘柄)。
値下がり1687柄(前日1105銘柄)。
新高値14銘柄(前日1銘柄)。
新安値156銘柄(前日88銘柄)。
日経平均の騰落レシオは80.47(前日83.33)。
今年直近最低は5月16日の79.25だった。
最低値は20年3月16日の40.12。
グロース市場の騰落レシオは72.23(5月16日が63.13)。
NTレシオは14.18倍(前日14.17倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
下向きの25日線(27962円)からは▲5.47%(前日▲3.24%)。
第一次限界水準。
3月9日の▲7.45%以来のマイナスかい離。
7日連続で下回った。
下向きの75日線は27484円。
3日連続で下回った。
下向きの200日線(27383円)からは▲0.65%(前日▲0.65%)。
3日連続で下回った。
下向きの5日線は27230円。
7日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.509%(前日▲11.283%)
買い方▲12.284%(前日▲10.268%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.115%(前日▲8.715%)。
買い方▲30.030% (前日▲28.400%。2月24日が40.739%)。
空売り比率は50.4%(前日46.9%。7日連続で40%超)。
6月29日が53.0%、9月1日が51.2%、
空売り規制なしの比率13.3%(前日9.5%)。
9月14日が10.8%、9月9日が11.3%、8月29日が12.9%
21年3月12日が16.2%。
日経VIは25.13(前日21.61)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.11倍(前日12.46倍)。
23日連続で12倍台。
前期基準では12.69倍。
EPSは2182円(前日2179円)。
225のPBRは1.10倍。
BPSは24028円(前日24029円)。
10年国債利回りは0,245%。
プライム市場の予想PERは13.10倍。
前期基準では13.70倍。
PBRは1.13倍。
プライム市場の予想益回りは7.62%。
配当り利回り加重平均は2.58%。
プライム市場の単純平均は54円安の2401円。
プライム市場の売買単価は2189円(前日2312円)。
プライム市場の時価総額は678兆円(前日696兆円)。
ドル建て日経平均は183.79(前日187.28)と3日続落。
7日連続で200ドル割れ。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比135円高の26335円。
高値26510円、安値26190円。
大証先物夜間取引終値は日中比120円高の26320円。
気学では「波乱激しく人気に逆行して動く。逆張り良し」。
水曜は「押し目買い。悪目悪目と買い仕込む日」。
木曜は「不時の高下を演ずる日」。
金曜は「吹き値売り方針の日」。
ボリンジャーのマイナス1σが27395円。
マイナス2σが26829円。
マイナス3σが26263円。
水星の逆行は10月2日に終わる。
アノマリー的には「リーマンショック以降株高の日」。
そして明日が「変化日」。

《今日のポイント9月27日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って5日続落。
   10年国債利回りは3.928%。
   2年国債利回りは4.345%。
   ドル円は144円台後半。
   SKEW指数は115.86→118.99→120,01。
   恐怖と欲望指数は24→18。
 
(2)ダウ輸送株指数は129ポイント(1.07%)安の11999ポイントと5日続落。
   SOX指数は1.47%安の2373ポイントと4日続落。
   VIX指数は32.41と上昇。
   3市場の合算売買高は119億株(前日132.9億株。過去20日平均は112億株)。
   225先物CME円建ては大証日中比135円高の26335円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆3420億円(前日は2兆6519億円)。
   値上がり124銘柄(前日626銘柄)。
   値下がり1687柄(前日1105銘柄)。
   新高値14銘柄(前日1銘柄)。
   新安値156銘柄(前日88銘柄)。
   日経平均の騰落レシオは80.47(前日83.33)。
   今年最低は5月16日の79.25だった。
   最低値は20年3月16日の40.12。
   グロース市場の騰落レシオは72.23(5月16日が63.13)。
   NTレシオは14.18倍(前日14.17倍)。
   サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)下向きの25日線(27962円)からは▲5.47%(前日▲3.24%)。
   第一次限界水準。
   3月9日の▲7.45%以来のマイナスかい離。
   7日連続で下回った。
   下向きの75日線は27484円。
   3日連続で下回った。
   下向きの200日線(27383円)からは▲0.65%(前日▲0.65%)。
   3日連続で下回った。
   下向きの5日線は27230円。
   7日連続で下回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.509%(前日▲11.283%)
   買い方▲12.284%(前日▲10.268%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.115%(前日▲8.715%)。
   買い方▲30.030% (前日▲28.400%。2月24日が40.739%)。

(6)空売り比率は50.4%(前日46.9%。7日連続で40%超)。
   6月29日が53.0%、9月1日が51.2%、
   空売り規制なしの比率13.3%(前日9.5%)。
   9月14日が10.8%、9月9日が11.3%、8月29日が12.9%
   21年3月12日が16.2%。
   日経VIは25.13(前日21.61)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.11倍(前日12.46倍)。
   EPSは2182円(前日2179円)。
   225のPBRは1.10倍。
   BPSは24028円(前日24029円)。
   10年国債利回りは0.245%。

(8)プライム市場の単純平均は54円安の2401円。
   プライム市場の時価総額は678兆円(前日696兆円)。
   ドル建て日経平均は183.79(前日187.28)と3日続落。
   7日連続で200ドル割れ。

(9)ボリンジャーのマイナス1σが27395円。
   マイナス2σが26829円。
   マイナス3σが26263円。
   水星の逆行は10月2日に終わる。
   アノマリー的には「リーマンショック以降株高の日」。
   そして明日が「変化日」。

今年の曜日別勝敗(9月26日まで)

月曜17勝17敗
火曜20勝17敗
水曜18勝18敗
木曜20勝16敗
金曜19勝16敗
(櫻井)。