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2025.04.08 櫻井 英明

計画的偶発性理論

NY株式市場も大幅安でトランプ課税にノーを突き付けた格好。
市場の健全な行動と思えなくもない。
それでも市場を無視して暴君のように大統領がふるまうのでしょうか。
「王様の耳はロバの耳」とか「裸の王様」というような寓話が脳裏に浮かんできます。
議会やマスコミよりも市場は常に行き過ぎることはあってもまともに動いているもの。
「お代官様、お願いでごぜえます。うちだけは何とか」。
なんて交渉をするのは少しみじめな格好だ。
すべての国がプライドを持って対応することが望まれています。
NY3市場の合算売買高は240億株超。
恐怖と欲望指数は4。
ただしSKEW指数は136ポイント。
目先の波乱はあっても中長期的に驚くべきことは起こらないという見立てのようです。

「起きて欲しくないことは起こらないに違いない」。
これが日本では通用してきました。
株式市場も同様の発想がはびこり、バブル崩壊も惹起。
「何とか回避できる」と頑張るのも悪くはないでしょう。
しかしすべての事象は相手のあること。
起きて欲しくないことほど、起きるというのが実は市場の歴史です。
バルザックのように「結局のところ、最悪の不幸は決して起こらない。
たいていの場合、不幸を予期するから悲惨な目にあうのだから」と構えてばかりもいられません。
マーフィーの法則では「起きて欲しくないことは起こる」と解釈できます。
市場では自虐的悲観論は忌むべきものですが・・・。

ある市場関係者がメルマガで紹介してくれた「計画的偶発性理論」。
スタンフォード大学のジョン・D・クルンボルツ氏らは1999年、数百人にのぼるビジネスパーソンのキャリアを分析、
その結果、偶然の出来事が人のキャリアに大きな影響を及ぼすとの結論を導き出しました。
個人のキャリアの8割は、偶然の出来事によって決定されるといいます。
キャリア形成の理論で「明確なゴールを定めず、現在に焦点を置いてキャリアを考える」のが「計画的偶発性理論」。
社会や企業の状況は、個人の意思でコントロールできるものではありません。
そのような時代背景で、「何をしたいかという目的意識に固執すると、目の前に訪れた想定外のチャンスを見逃しかねない」。
クランボルツ教授は指摘しています。
目標に固執して可能性を狭めるより、目の前のチャンスに気づけることが重要。
これは株式市場にも通じる気がします。

<計画的偶発性理論の骨子>

☆予期せぬ出来事がキャリアを左右する

☆偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる

☆何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える

<計画的偶発性理論のキーとなる5つの行動特性>

計画的偶発性理論では、偶発の出来事が起こるのを待つのではなく、みずから引き起こすべく行動することがポイント。
具体的には、以下の5つの行動特性を持つ人にチャンスが訪れやすいと考えられています。

<計画的偶発性を起こす行動特性>

★好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける

★持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する

★楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える

★柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる

★冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する

因みに比較されるのは組織心理学者のエドガー・シャイン博士が提唱した「キャリアアンカー」。
キャリアアンカーは、個人がキャリアを選択する際に譲れない価値観。
自分の適性や理想を踏まえて設定したゴールに向かい、キャリアを積んでいく考え方。
積み重ねた経験によって形成されたキャリアアンカーは、生涯にわたってあまり変わらないとされています。

この対比は株式投資の姿勢にも関係するような気がします。

以下は今朝の場況。

「VIX指数は終値としては5年ぶりの高水準となる46.98」

週明けのNY株式市場は主要3指数は値動きの荒い展開。
NYダウとS&P500は3日続落。
トランプ大大統領は7日「中国が対米報復関税を撤回しなければ、9日から中国に対し50%の追加関税を課す」と表明。
S&P500は午前の取引で一時、過去最高値から20%下落。
トランプ氏が「中国を除く全ての国に対する関税を90日間停止することを検討」と伝わると3%超上昇する場面もあった。
ただホワイトハウスが報道を否定したことを受けて再び下落に転じた。
VIX指数は一時60を上回り、昨年8月以来の高水準を付けた。
終値としては5年ぶりの高水準となる46.98。
アップルが3.7%、テスラ2.6%下落。
エヌビディアが3%超、アマゾンが2.5%上昇。
米取引所の合算出来高は291.3億株と2日連続で過去最高を更新。
直近20営業日の平均は171.3億株。
債券利回りは上昇。
一部の国が関税回避に向けてトランプ大統領と交渉する可能性があるという楽観的な見方が台頭。
ハセット米国家経済会議(NEC)委員長のコメント。
「貿易相手国がすばらしい提案をするなら、トランプ大統領は耳を傾けるだろ」を好感したとの解釈。
2年国債と10年国債の利回り格差は0.41%。
一時、1月13日以来の大きさとなる0.45%まで拡大した。
10年国債利回りは4.202%。
5年国債利回りは3.886%
2年国債利回りは3.787%。
一時、2022年9月以来の低水準となる3.435%を付けた
ドル円は147円台後半。
WTI原油先物5月限は1.29ドル安の1バレル=60.70ドル。
一時プラス圏もあったものの3日続落。
金先物6月限は前日比37.40ドル高の1オンス=2973.60ドル。
SKEW指数は139.20→136.54→133.82。
恐怖と欲望指数は4→4。
10月18日の75がピーク(2023年10月5日が20)。
3月11日が14。
4月4日が4。

週明けのNYダウは349ドル(0.91%)安の37965ドルと3日続落。
高値39207ドル、安値36661ドル。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは92.31(前日91.82)。
NASDAQは15ポイント(0.10%)高の15603ポイントと3日ぶりに反発。
高値16292ポイント、安値14784ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは78.18(前日76.94)。
S&P500は11ポイント(0.23%)安の5062ポイントと3日続落。
高値5246ポイント、安値483ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは89.13(前日89.37)。
週明けのダウ輸送株指数は175ポイント(1.81%)安の12984ポイントと3日続落。
SOX指数は97ポイント(2.70%)高の3694ポイントと3日ぶりに反発。
VIX指数は46.98(前日45.71)。
NYSEの売買高は22.63億株(前日21.05億株)。。
3市場の合算売買高は291.3億株(前日244.8億株、過去20日平均171.3億株)。
2日連続で過去最高を更新。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比1265円高の32225円。
ドル建ては大証日中比1380円高の32340円。
ドル円は147.84円。
10年国債利回り4.202%。
2年国債利回りは3.787%。

「3日間合計の下落幅は4589円」

週明けの日経平均は寄り付き626円安。
ほぼ売り気配の状態の数字だから実態はほぼない始値。
終値は2644円(▲7.83%)安の31136円と大幅に3日続落。
高値33158円。
安値30792円(年初来安値)。
7日連続で日足陰線。
日経平均の下落幅は歴代3位、下落率は11位。
3日に989円安、4日が955円安と大幅続落。
3日間合計の下落幅は4589円で下落率は13.1%。
昨年7月11日の史上最高値42224円からの下落率は26.3%。
3月27日は37873円→37859円にマド。
3月28日は37556円→37359円にマドで下に2空。
3月31日は36864円→36440円にマドで下に3空。
4月3日は35426円→35044円にマド。
4月7日は33259円→33158円にマド。
日経平均は30日連続で一目均衡の雲の下。
上限は38607円。
下限は38302円。
TOPIXは193ポイント(▲7.79%)安の2288ポイントと4日続落。
25日線(2700ポイント)を6日連続で下回った。
75日線(2727ポイント)を6日連続で下回った。
200日線(2711ポイント)を6日連続で下回った。
日足は7日連続で陰線。
TOPIXコア30指数は4日続落。
プライム市場指数は99.61ポイント(▲7.80%)安の1177.77イントと4日続落。
東証グロース250指数は62.83ポイント(▲10.52%)安の534.55と8日続落。
25日移動平均線からの乖離は▲17.29%(前日▲8.24%)。
プライム市場の売買代金は6兆9893億円(前日6兆8415億円)。
売買高は36.63億株(前日32.15億株)。
値上がり6銘柄(前日140銘柄)。
値下がり1628銘柄(前日1489銘柄)。
新高値3銘柄(前日19銘柄)。
新安値1328銘柄(前日966銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは86.36(前日89.24)。
東証グロース250指数の騰落レシオは69.47(前日71.81)。
NTレシオは13.60倍(前日13.61倍)。
4月1日が13.38倍
20年12月30日が12.90。
サイコロは4勝8敗で33.33%。
TOPIXは5勝7敗で41.66%。
東証グロース市場指数は3勝9敗で25.00%。
下向いた25日線(36689円)から▲15.14%(前日▲8.53%)。
7日連続で下回った。
下向きの75日線は38305円。
31日連続で下回った。
下向きの200日線(38423円)から▲18.96%(前日▲12.17%)。
29日連続で下回った。
下向きの5日線は34200円。
7日連続で下回った。
13週線は37344円。
26週線は38142円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲6.571%(前日▲13.237%)。
買い方▲23.620%(前日▲16.932%)。
東証グロース250指数ネットスック信用損益率で売り方△10.227%(前日△4.797%)。
買い方▲31.721%(前日▲23.539%)。
空売り比率は36.8%(前日42.7%、8日ぶりに40%割れ)。
空売り規制なし銘柄の比率は11.5%(前日11.5%)。
5日連続で2ケタ。
3月14日が15.2%。
3月7日が10.6%、2月20日が11.5%、1月6日が12.2%。
昨年12月26日が14.4%。
日経VIは58.39(前日35.58)。
日経平均採用銘柄のPERは12.59倍(前日13.67倍)。
前期基準では13.47倍。
EPSは2473円(前日2471円)。
直近ピークは2月14日2564円、10月15日2514円、3月4日2387円。
直近ボトムは11月14日2425円。
225のPBRは1.15倍(前日1.25倍)。
BPSは27075円(前日27024円)。
日経平均の予想益回りは7.94%。
予想配当り利回りは2.54%。
指数ベースではPERは15.94倍(前日17.27倍)。
EPSは1953円(前日1956円)。
PBRは1.51倍(前日1.64倍)。
BPSは20620円(前日20597円)。
10年国債利回りは1.110%(前日1.200%)。
プライム市場の予想PERは12.56倍。
前期基準では13.49倍。
PBRは1.11倍。
プライム市場の予想益回りは7.95%。
配当利回り加重平均は2.89%。
東証プライムのEPSは179.19(前日178.27)。
2025年2月が180.62。
2024年12月161.79。
2024年2月が174.18。
2024年1月が175.24。
2023年10月が177.72。
2022年4月が118.12。
大商い株専有率(先導株比率)は29.9%(前日29.6%)。
2月19日が48.3%だった。
2月26日に26.0まで低下。
プライム市場の単純平均は170円安の2250円(前日は2421円)。
プライム市場の売買単価は1907円(前日2127円)。
プライム市場の時価総額795兆円(前日860兆円)。
ドル建て日経平均は214.09(前日231.36)と3日続落。
連日で年初来安値を更新。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比1265円高の32225円。
高値33705円、安値30365円。
週明けの大証夜間取引終値は日中比1550円高の32510円。
気学では火曜は「強象日。買い方針の日」。
水曜は「不時の高下をみせる日。逆張り方針で駆け引き」。
木曜は「不測の動きをみる日。押し目買い方針良し」。
金曜は「目先のポイントをつくる注意日」。
ボリンジャーのプラス1σが38225円。
プラス2σが39762円。
マイナス1σが35153円。
マイナス2σが33616円。
マイナス3σが32080円。
週足のボリンジャーのプラス1σが39698円。
プラス2σが42051円。
マイナス1σが34991円。
マイナス2σが32637円。
マイナス3σが30284円。
半値戻しは36841円。
3月配当権利落ち前は37799円。
★25年3月日経平均の月中平均は37311円
☆24年3月日経平均の月中平均は39844円。
★25年3月TOPIXの月中平均は2743.52ポイント。
☆24年3月TOPIXは2728ポイント。
日経平均株価の9月月中平均は37162円。
TOPIXの9月月中平均は2627ポイント。
水星逆行は終了。
昨年8月5日の終値は31458円(ザラバ安値31156円)は下抜けた。

《今日のポイント4月8日》

(1)週明けのNY株式市場は主要3指数は値動きの荒い展開。
   VIX指数は終値としては5年ぶりの高水準となる46.98。
   合算出来高は291.3億株と2日連続で過去最高を更新。
   10年国債利回りは4.202%。
   5年国債利回りは3.886%
   2年国債利回りは3.787%。
   ドル円は147円台後半。
   SKEW指数は139.20→136.54→133.82。
   恐怖と欲望指数は4→4。
   10月18日の75がピーク(2023年10月5日が20)。
   3月11日が14。
   4月4日が4。

(2)週明けのダウ輸送株指数は175ポイント(1.81%)安の12984ポイントと3日続落。
   SOX指数は97ポイント(2.70%)高の3694ポイントと3日ぶりに反発。
   VIX指数は46.98(前日45.71)。
   NYSEの売買高は22.63億株(前日21.05億株)。。
   3市場の合算売買高は291.3億株(前日244.8億株、過去20日平均171.3億株)。
   2日連続で過去最高を更新。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比1265円高の32225円。

(3)プライム市場の売買代金は6兆9893億円(前日6兆8415億円)。
   売買高は36.63億株(前日32.15億株)。
   値上がり6銘柄(前日140銘柄)。
   値下がり1628銘柄(前日1489銘柄)。
   新高値3銘柄(前日19銘柄)。
   新安値1328銘柄(前日966銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは86.36(前日89.24)。
   東証グロース250指数の騰落レシオは69.47(前日71.81)。
   NTレシオは13.60倍(前日13.61倍)。
   4月1日が13.38倍
   20年12月30日が12.90。
   サイコロは4勝8敗で33.33%。

(4)下向いた25日線(36689円)から▲15.14%(前日▲8.53%)。
   7日連続で下回った。
   下向きの75日線は38305円。
   31日連続で下回った。
   下向きの200日線(38423円)から▲18.96%(前日▲12.17%)。
   29日連続で下回った。
   下向きの5日線は34200円。
   7日連続で下回った。
   13週線は37344円。
   26週線は38142円。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲6.571%(前日▲13.237%)。
   買い方▲23.620%(前日▲16.932%)。
   東証グロース250指数ネットスック信用損益率で売り方△10.227%(前日△4.797%)。
   買い方▲31.721%(前日▲23.539%)。

(6)空売り比率は36.8%(前日42.7%、8日ぶりに40%割れ)。
   空売り規制なし銘柄の比率は11.5%(前日11.5%)。
   5日連続で2ケタ。
   3月14日が15.2%。
   3月7日が10.6%、2月20日が11.5%、1月6日が12.2%。
   昨年12月26日が14.4%。
   日経VIは58.39(前日35.58)。

(7)日経平均採用銘柄のPERは12.59倍(前日13.67倍)。
   前期基準では13.47倍。
   EPSは2473円(前日2471円)。
   直近ピークは2月14日2564円、10月15日2514円、3月4日2387円。
   直近ボトムは11月14日2425円。
   225のPBRは1.15倍(前日1.25倍)。
   BPSは27075円(前日27024円)。
   日経平均の予想益回りは7.94%。
   予想配当り利回りは2.54%。
   指数ベースではPERは15.94倍(前日17.27倍)。
   EPSは1953円(前日1956円)。
   PBRは1.51倍(前日1.64倍)。
   BPSは20620円(前日20597円)。
   10年国債利回りは1.110%(前日1.200%)。

(8)大商い株専有率(先導株比率)は29.9%(前日29.6%)。
   2月19日が48.3%だった。
   2月26日に26.0まで低下。
   プライム市場の単純平均は170円安の2250円(前日は2421円)。
   プライム市場の売買単価は1907円(前日2127円)。
   プライム市場の時価総額795兆円(前日860兆円)。
   ドル建て日経平均は214.09(前日231.36)と3日続落。
   連日で年初来安値を更新。

(9)ボリンジャーのプラス1σが38225円。
   プラス2σが39762円。
   マイナス1σが35153円。
   マイナス2σが33616円。
   マイナス3σが32080円。
   週足のボリンジャーのプラス1σが39698円。
   プラス2σが42051円。
   マイナス1σが34991円。
   マイナス2σが32637円。
   マイナス3σが30284円。
   半値戻しは36841円。
   3月配当権利落ち前は37799円。
   ★25年3月日経平均の月中平均は37311円
   ☆24年3月日経平均の月中平均は39844円。
   ★25年3月TOPIXの月中平均は2743.52ポイント。
   ☆24年3月TOPIXは2728ポイント。
   日経平均株価の9月月中平均は37162円。
   TOPIXの9月月中平均は2627ポイント。
   水星逆行は終了。
   昨年8月5日の終値31458円(ザラバ安値31156円)は下抜けた。

今年の曜日別勝敗(4月7日まで)

月曜6勝6敗
火曜7勝6敗
水曜8勝5敗
木曜7勝5敗
金曜3勝10敗
(櫻井)。