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2024.03.19 櫻井 英明

春休みのロッカールーム

一応志望校に合格し卒業式も終えた春休み。
過去最高値更新という合格一直線を目指して必死に頑張ってきたが達成感とともに目標を喪失した格好。
努力の名残りで日経平均4万円の大台は超えました。
その後は残念ながら感動も薄く感激もなく怠惰なモードが漂っている印象。
TOPIXが残っているとはいえ、まだソコに注力する気にはなれない様子です。
「しばらく休みたい」。
東京株式市場はこんな状況。
次は国家資格を狙うのでしょうか。
あるいは最高の就職先を見つけるのでしょうか。
大学生なら結果が出るまで少なくとも3年はかかるが市場はそんなに待つことは不可能でしょう。
たぶん」「春休みのロッカールーム」に未来はあるのだと思います。

それにしても・・・。
毎月毎月同じような指標や経済指標発表のスケジュールでああでもないこうでもない。
良く飽きないもの。
この粘着性を帯びた執着力には感心します。
もっとも、市場関係者は何かの目印がないと動けない存在。
全ての指標の発表が止まったら、きっと寡黙になってしまうに違いありません。
でも、そこにたぶん相場の本質が見えるような気がします。

土曜日経朝刊では「マイナス金利解除へ」の見出し。
日銀金融政策決定会合で日銀は07年以来17年ぶりに利上げをするという観測記事でした。
「金融政策は大規模緩和から正常化に向かい、金利のある世界に踏み出す」との解釈。
今日より明日の方がモノが安いという異常な事態からは脱却。
今日より明日の方がモノが高いから、人は今モノを買うもの。
そうでなかったからデフレが続いたということ。
もっとも思い起こされるのは07年2月の利上げ。
というよりは2007年に通貨の供給を絞ったこと。
直後にパリバショックが起こり、1年後にリーマンショックが起こりました。
因果関係はないでしょうが、この時の出来事は間違いなく時期早々でした。
このトラウマがあるから実は日銀は緩和縮小に踏み出せなかったのだと思います。
しかし、あの時の反省の上に今回の緩和縮小があるならば、それはそれで「正常化」と考えたいところ。

以下は今朝の場況。

「反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
先物決済のクワドラブルウイッチングとFTSEの見直し通過で堅調展開。
「ハイテク株を中心に買いが広がった。
前週末までの2営業日で300ドルあまり下げた後での押し目買い」との解釈。
グーグルの親会社、アルファベットは4.6%%高。
エヌビディア、ディズニー、キャタピラー、アメリカン・エキスプレスが上昇、
ボーイングとナイキが下落した。
NAHBウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は51。
2023年7月以来8カ月ぶりの高水準に上昇した。
2月は48だった。
フレディマックによると、今月14日までの週の期間30年の住宅ローン固定金利は平均で6.74%。
昨年10月には8%近くの高水準だった。
今年3月の潜在的な住宅購入者に関する指数は34と昨年8月以来の高水準。
10年国債利回りは4.328%。
5年国債利回りは4.348%。
2年国債利回りは4.736%。
ドル円は149円台前半。
WTI原油先物4月物は前日比1.68ドル(2.1%)高の82.72ドル。
10月27日以来の高値水準。
SKEW指数は143.95→138.91→139.97。
恐怖と欲望指数は71→72。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。

週明けのNYダウは75ドル(0.20%)高の38790ドルと3日ぶりに反発。
高値38898ドル、安値38760ドル。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは104.93%(前日102.71%)。
NASDAQは130ポイント(0.82%)高の16103ポイントと4日ぶりに反発。
高値16247ポイント、安値16094ポイント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは96.66%(前日100.61%)。
S&P500は32ポイント(0.63%)高の5149ポイントと4日ぶりに反発。
高値5175ポイント、安値5145ポイント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは123.71%(前日123.65%)。
ダウ輸送株指数は81ポイント(0.52%)安の15417ポイントと4日続落。
SOX指数は0.10ポイント(0.00%)安の4757ポイントと4日続落。
VIX指数は14.38(前日14.41)。
NYSEの売買高は11.59億株(前日38.78億株)。
3市場の合算売買高は187.6億株(前日187.6億株、過去20日平均は124億株)。

週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比105円安の39415円。
ドル建ては40円安の39480円。
ドル円は149.14円。
10年国債利回りは4.328%。
2年国債利回りは4.736%。

「日足は3日連続陽線」

週明けの日経平均は寄り付き253円高。
終値は1032円(△2.67%)高の39740円と大幅反発。
「日銀による政策修正の影響は、先週の下げで既に織り込んだ」との見方。
「日銀が動くか動かないかがクリアになった。
直近の下げに対する買い戻しが入ったという印象」という声もある。
高値39769円。
安値38935円。
2月13日(1032円高)以来の上昇幅。
日足は3日連続陽線で長い実体となった。
3月メジャーSQ値39863円に対して0勝7敗。
3月配当落ちは昨年で日経平均270円程度、TOPIX26ポイント程度。
11日の39518円→39241円のマドは埋めた。
18日は38808円→38935円にマド。
TOPIXは51.19ポイント(△1.92%)高の2721ポイントと3日続伸。
過去最高値は1989年12月18日の2884,80ポイント。
TOPIXコア30指数は3日続伸。
プライム市場指数は26.34ポイント(△1.92%)高の1400.88と3日続伸。
東証スタンダード指数は反発。
東証グロース250指数は18.97ポイント(△2.63%)高の740.45と4日ぶりに反発。
25日移動平均線からの乖離は▲1.35%(前日▲3.71%)。
プライム市場の売買代金は4兆6092億円(前日5兆9734億円)。
31日連続で4兆円超。
売買高は18.48億株。
値上がり1267銘柄(前日977銘柄)。
値下がり339銘柄(前日632銘柄)。
新高値143銘柄(前日101銘柄)。
新安値5銘柄(前日11銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは114.24(前日106.78)。
東証グロース市場の騰落レシオは82.97(前日82.97)。
NTレシオは14.60倍(前日14.49倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
TOPIXは7勝5敗で58.33%。
東証グロース市場指数は5勝7敗で41.66%。
上向きの25日線(38932円)からは△2.07%(前日▲0.28%)。
2日ぶりに上回った。
上向きの75日線は35916円。
64日連続で上回った。
上向きの200日線(33696円)からは△17.94%(前日△15.02%)。
239日連続で上回った。
上向いた5日線は38949円。
8日ぶりに上回った。
13週線は37140円。
26週線は34763円。
いずれも上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.797%(前日▲18.538%)。
買い方▲2.438%(前日▲4.091%)。
東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲17.719%(前日▲15.627%)。
買い方▲15.497%(前日▲17.851%)。
空売り比率は35.7%(前日39.0%、2日連続で40%割れ)。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は8.0%(前日6.3%)。
8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
日経VIは20.23(前日20.33)。
昨年2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは16.79倍(前日16.46倍)。
前期基準では18.79倍。
EPSは2366円(前日2353円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは3月4日2387円。
225のPBRは1.52倍(前日1.49倍)。
BPSは25145円(前日25978円)。
日経平均の予想益回りは5.96%。
予想配当り利回りは1.70%。
指数ベースではPERは23.43倍(前日22.82倍)。
EPSは1696円(前日1696円)。
PBRは2.14倍。
BPSは18570円(前日18520円)。
10年国債利回りは0.755%(前日0.785%)。
プライム市場の予想PERは16.79倍。
前期基準では18.95倍。
PBRは1.45倍。
プライム市場の予想益回りは5.95%。
配当利回り加重平均は2.01%。
プライム市場の単純平均は47円高の3096円(前日は3049円)。
プライム市場の売買単価は2493円(前日2445円)。
プライム市場の時価総額は963兆円(前日945兆円)。
ドル建て日経平均は266.46(前日261.03)と反発。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比105円安の39415円。
高値39585円。安値38670円。
大証夜間取引終値は日中比110円安の39410円。
気学では火曜が「目先のポイントをつくる注意日」。
木曜が「人気の反対に動く日。逆張り方針良し」。
金曜が「流行に逆行して動く。逆張り方針良し」。
ボリンジャーのプラス1σが39722円。
プラス2σが40511円。
週足のプラス1σが39350円。
プラス2σが41560円。
アノマリー的には「変化日」。

《今日のポイント3月19日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
   先物決済のクワドラブルウイッチングとFTSEの見直し通過で堅調展開。
   10年国債利回りは4.328%。
   5年国債利回りは4.348%。
   2年国債利回りは4.736%。
   ドル円は149円台前半。
   WTI原油先物4月物は前日比1.68ドル(2.1%)高の82.72ドル。
   10月27日以来の高値水準。
   SKEW指数は143.95→138.91→139.97。
   恐怖と欲望指数は71→72。
   (昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)週明けのダウ輸送株指数は81ポイント(0.52%)安の15417ポイントと4日続落。
   SOX指数は0.10ポイント(0.00%)安の4757ポイントと4日続落。
   VIX指数は14.38(前日14.41)。
   NYSEの売買高は11.59億株(前日38.78億株)。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比105円安の39415円。

(3)プライム市場の売買代金は4兆6092億円(前日5兆9734億円)。
   31日連続で4兆円超。
   売買高は18.48億株。
   値上がり1267銘柄(前日977銘柄)。
   値下がり339銘柄(前日632銘柄)。
   新高値143銘柄(前日101銘柄)。
   新安値5銘柄(前日11銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは114.24(前日106.78)。
   東証グロース市場の騰落レシオは82.97(前日82.97)。
   NTレシオは14.60倍(前日14.49倍)。
   サイコロは5勝7敗で41.66%。

(4)上向きの25日線(38932円)からは△2.07%(前日▲0.28%)。
   2日ぶりに上回った。
   上向きの75日線は35916円。
   64日連続で上回った。
   上向きの200日線(33696円)からは△17.94%(前日△15.02%)。
   239日連続で上回った。
   上向いた5日線は38949円。
   8日ぶりに上回った。
   13週線は37140円。
   26週線は34763円。
   いずれも上回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.797%(前日▲18.538%)。
   買い方▲2.438%(前日▲4.091%)。
   東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲17.719%(前日▲15.627%)。
   買い方▲15.497%(前日▲17.851%)。

(6)空売り比率は35.7%(前日39.0%、2日連続で40%割れ)。
   10月30日が54.3%。
   22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
   23年3月10日52.7%。
   空売り規制なしの銘柄の比率は8.0%(前日6.3%)。
   8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
   日経VIは20.23(前日20.33)。

(7)日経平均採用銘柄のPERは16.79倍(前日16.46倍)。
   前期基準では18.79倍。
   EPSは2366円(前日2353円)。
   225のPBRは1.52倍(前日1.49倍)。
   BPSは25145円(前日25978円)。
   日経平均の予想益回りは5.96%。
   予想配当り利回りは1.70%。
   指数ベースではPERは23.43倍(前日22.82倍)。
   EPSは1696円(前日1696円)。
   PBRは2.14倍。
   BPSは18570円(前日18520円)。
   10年国債利回りは0.755%(前日0.785%)。

(8)プライム市場の単純平均は47円高の3096円(前日は3049円)。
   プライム市場の時価総額は963兆円(前日945兆円)。
   ドル建て日経平均は266.46(前日261.03)と反発。

(9)ボリンジャーのプラス1σが39722円。
   プラス2σが40511円。
   週足のプラス1σが39350円。
   プラス2σが41560円。
   アノマリー的には「変化日」。

今年の曜日別勝敗(3月18日まで)

月曜7勝2敗
火曜4勝6敗
水曜2勝8敗
木曜6勝5敗
金曜7勝2敗

昨日の場況で登場したのは「見直し買い」の言葉。
「市場では先週末の報道をきっかけに悪材料を一定程度織り込んだとの思惑が強まり、
見直し買いが優勢となった」。
言葉としては成立するが、気持ちとしては不思議な視覚になる。
「見直した?」
誰が何をどう見直したのか。
言語明瞭でも意味やや不明。
市場には面白い言葉がいろいろある。
(櫻井)。