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2024.02.02 鈴木 一之

【放送後記:2024年2月1日(木)後場】

「日経平均、TOPIXともに寄り引けほぼ同事、はらみ線、上放れの兆し」

◎日経平均(1日大引):36,011.46(▲275.25、▲0.99%)
4日ぶりの反落

時価総額:898.1兆円(1日、以下同じ)
PBR:1.40倍
PER:15.87倍
利回り:1.82%

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【相場の概況】

・日経平均は4日ぶりに反落、FOMCの結果を受けてひとまず一服だが、下げ渋り。

・前日の大きめの陽線の中にすっぽりと包まれるいわゆる「はらみ足」。翌日以降の動き次第で「放れた方につく」という展開が予想される。

・NYダウ工業株は4日続けて最高値を更新したあとに上昇一服(▲317ドル)。FOMC声明文では、早期利下げに慎重なスタンスがうかがえる。

・長期金利が急低下したわりにテクノロジー企業が軟化する。アルファベットの株価が▲7%。売上、利益が大きく伸びたものの(863億ドル+13%)。AI関連株の筆頭格としてのマイクロソフトの株価の反応が鈍い。

・日本企業の決算発表も引き続き本格化、大型の自社株買いはキヤノン(1000億円)に続いて野村ホールディングス(8604)も1000億円。株価は急伸。

・決算好調:TDK(6762)、JR東日本(9020)、レーザーテック(6920)、きんでん(1944)、東テク(9960)、黒崎播磨(5352)、

・決算不調:住友ファーマ(4546)、エンプラス(6961)、丸文(7537)

・あおぞら銀行(8304):社長交代に合わせて米不動産投資の特損▲324億円計上を発表。通期の最終損益は赤字▲280億円に転落。下期無配で株価はストップ安。

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【市場の声】

・「今回のFOMCの結果はまったく違和感はありませんね。」

・「パウエル議長も記者会見では「3月の利下げの可能性は高いとは思わない」と言っていました。」

・「日経平均が上放れるには、やはり外国人買いがきっかけでしょう。彼らは日本の経営者の意識が変わってきたことを評価しているようです。」

・「日経平均の下値めどは25日移動平均の35,000円でしょうか。今回の決算で一株利益が上がれば、PER15倍くらいでもその水準です。」

・「一目均衡表の基準線が34,838円にあるので、サポートラインはこの辺でしょう。」

・「あおぞら銀行がひどい決算を発表したのは、あくまで戸別企業の経営の失敗です。高利回り銘柄への人気が途絶えることはないと思います。ただし利益の質がここからは問われるはずです。」

・「神戸製鋼(5406)の4.5%、日本製鉄(5401)の4.3%、日本特殊陶業(5334)の4.0%は手堅いですね。」

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【今日のマル・バツ銘柄】

マル:日東電工(6988):決算好調、自社株買いで上場来高値を更新
バツ:エムスリー(2413):第3四半期で営業減益(▲6.4%)、昨年来安値を更新

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【主な新聞ニュースより】

▽上場企業、6割が増益 4~12月、値上げ・訪日需要寄与
▽日立、再成長戦略が軌道に 今期純利益100億円上振れ
▽富士電機、今期純利益11%増、EV向け半導体好調

▽サムスン半導体なお赤字、10~12月2400億円、SKは黒字転換、高性能品で明暗
▽ヨーカ堂、早期退職募集 1000人以上対象か、苦戦続き構造改革
▽米物流UPS、1.2万人削減 客離れ・賃上げで採算悪化

▽2月食品値上げ、4カ月ぶり1000品目超、民間調査、トマト不作で
▽日経42種、再び最高値、1月末0.8%上昇、国際商品けん引
▽日本製鉄、薄鋼板5%値上げ、一般向け、3月出荷から

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日経平均・曜日別の累積騰落幅(2024年1月4日~2月2日)

以上