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2024.01.25 鈴木 一之

【放送後記:2024年1月25日(木)後場】

「日経平均は+9円99銭、3日ぶりの反発、下ヒゲ長い」

◎日経平均(25日大引):36,236.47(+9.99、+0.03%)

時価総額:897.9兆円(24日、以下同じ)
PBR:1.40倍
PER:15.89倍
利回り:1.82%

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・日経平均は3日ぶりに反発しました。NY市場ではNYダウが▲99ドルで小幅反落しましたが、S&P500、NASDAQは続伸しており、S&P500は4日続けて史上最高値を更新しています。

・半導体露光装置で世界トップのASMLが10-12月期の決算を発表し、売上高と1株利益が市場予想を上回りました。これを受けて株価は+8.9%も上昇し、東京市場でも半導体関連株(主に中・小型株)が軒並み急騰しました。

・同じく半導体のAMDもアナリストの投資判断の引き上げで+5.8%上昇しています。反対にテキサス・インスツルメンツは下落するなど、同じ半導体株でも生成AIに関連しているか否かで反応がまったく違います。エヌビディアも上昇し連日のように最高値を更新しています。

・日本では、レーザーテック(6920)、TOWA(6315)、野村マイクロ・サイエンス(6254)が値上がり率のトップ5に入りました。

・同様にエッチング装置のKOKUSAI(6525)、レジスト材の大阪有機化学工業(4187)、リン酸のラサ工業(4022)、黒鉛るつぼの東洋炭素(5310)、クリーンルームのダイダン(1980)、真空蒸着装置のアルバック(6728)も値上がり率のトップ20に名を連ねています。

・昨日、日銀の金融政策決定会合を受けて急上昇したメガバンクは、三菱UFJ(8306)が▲0.5円、三井住友FG(8316)が▲61円、いずれも昨日の上げ幅を打ち消すことなく堅調を維持しています。反対に金利敏感で急落した不動産セクターは総じて値を戻し始めています。

・昨日「砂糖が40年ぶりの高値に上昇」との報道があって、日本甜菜糖(2108)、ウェルネオシュガー(2117)が急上昇しました。

・証券セクターでも野村HD(8604)、大和G本社(8601)、岩井コスモ(8707)が新高値を更新しています。

・決算発表を受けてニデック(6594)、オービック(4684)が大きく売られました。ニデックは通期の業績見通しを下方修正(純利益:2200億円→1800億円)しています。オービックは業績好調のまま下落しました。

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【今日のマル・バツ銘柄(後場)】

マル:ジャックス(8584):最高益更新、PBRが0.9倍、利回り3.6%の出遅れ株

バツ:SUMCO(3436):半導体株の中でも数少ない下落組、短期調整

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【市場の声】

・「保ち合いは2月半ばまででしょうか、その後に上抜けと見ています」

・「下値メドは34,500円、25日MAの水準です」

・「25日MA乖離率は8%から5%まで下がってきました。下値メドは35,728円」

・「3月決算企業の決算発表が始まりました。第1週で注目しているのが日立建機(6305)、信越化学工業(4063)、TDK(6762)、コナミ(9766)です」

・「トランプリスクは本当に高まってきましたね。大統領に返り咲いたらその日のうちにパリ協定からの離脱を発表するそうです。EVメーカーにはきついですね」

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以上