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2022.04.19 櫻井 英明

少しの努力と多くの運

先週木曜に騰落レシオが120%台まで上昇しました。
昨年9月28日が150.44。
12月2日が69.23。
「騰落レシオは市場への新規資金の流入を表示する」という言葉もあります。
単純平均(東証プライム全銘柄)は2424.82円。
東証1部最終日の4月1日が2266.24円だった。
昨年末が2390.86円。
2020年末が2341.19円。
東証1部単純平均は今までラストランナーでしたがプライム市場単純平均になって印象が異なってきました。
日経平均採用銘柄のEPSは2083円。
昨年11月8日の2179円が過去最高でした。
今年大発会は2078円でしたから年初の水準。
昨年大発会は1084円、20年大発会は1639円。
間違いなく企業業績は増加してきています。
「企業収益であれ、金利の動向であれ、その水準や投資価値の問題よりもその方向性が重要」。
そんな言葉もあります。
「インデックス運用の設定が集中すると、相場に表情がなくなる」。
とも。
確かにデータは嘘をつきません。
でも解釈を間違えることもしばしば遭遇するものですが・・・。

少しの努力と多くの運。
相場で勝つために必要なこと。
努力と運では運が勝るでしょう。
賢さよりも直観。
疑い深さよりも素直さ。
常識よりも非常識。
学説よりも実務。
認める向きは多くないでしょう。
でも、あくまでも「勝つために」。
「負けないために」とは意味合いが異なってきます。
加えれば・・・。
実務からかい離した空中戦の相場解釈ばかりが横行すると相場が見えなくなりがち。

規模感というのは結構大切。
売上高が20億の企業も1兆円の企業も一緒に考えるのは変。
営業利益も同様です。
あるいは時価総額にしても同様。
50億円の企業と10兆円の企業では当然違うもの。
自分の懐で考えた場合、「兆円」を超えると結構理解不能になることが多いようです。
しかし慣れることが肝要。
あるいは東証の規模別指数についてはイメージでなくて具体で考えることに必要でしょう。
大型株指数=時価総額と流動性が高い、上位100銘柄(TOPIX100の算出対象)
中型株指数=大型株についで時価総額と流動性が高い、上位400銘柄(TOPIX Mid400の算出対象)
小型株指数=大型株・中型株に含まれない全銘柄(TOPIX Smallの算出対象)
圧倒的にこの小型株の数が多いところ。
これらを押さえておかないと、漠然としか物が考えられなくなります。

「株」の起源を考えてみると・・・。
証券の起源は12世紀頃、イタリアの都市国家で戦費調達を目的に発行された債券。
十字軍遠征をはじめ、都市国家間の紛争など中世のヨーロッパでは戦争頻発。
そうした戦費を「モンティ」と呼ばれる市民グループから調達しようと一般的な商業金利より低い利子で債券を発行。
これが証券の始まりとされています。
1555年にフランス政府が発行した国債は近世・近代国家のもとで発行された初の長期国債として有名。
1531年にベルギーのアントワープに世界初の証券取引所が設立されました。
一方で世界初の株式は1553年にイギリスの合資会社「ロシア会社」によって発行されたといいます。
「ロシア会社」はロンドンの毛織物商らによって設立されたイギリス初の合資会社。
「モスクワ大公国会社」ともいわれます。
ロシア交易の資金調達を目的に株式を1553年に世界で初めて発行。
1602年。
オランダに設立された東インド会社。
船の建造から航路の開拓、商品の輸送と多額の資金を必要とする東方貿易に大いに活用。
やがてヨーロッパ各地に広まったというのが歴史。
18世紀後半、世界の経済・金融の中心地はアムステルダムからロンドンへ移行。
理由は産業革命。
そして戦争。
19世紀にかけてのイギリスでは七年戦争、アメリカ独立戦争、ナポレオン戦争と大きな戦争。
植民地開拓に伴って鉄道や運河の建設、鉱山やプランテーションの開発など大規模プロジェクトを展開。
大量の国債が発行されたためロンドン取引所は賑わったそうです。
そう考えると、株の起源は人間の、あるいは富裕層の欲望のためだったとも言えます。
個人金融資産の健全な育成だとか地球環境問題への配慮なんてことは、まったくなかったようです。

以下は今朝の場況。

「小幅続落ながらSOX指数は反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅続落。
「原油高を背景に消費関連株が下落。
一方長期金利の上昇を受けて金融株が上昇」との解釈。
ウォルト・ディズニーが2%下落。
ホーム・デポ、ナイキ、ボーイングなどが軟調。
ネットフリックスが下落。
ゴールドマン・サックスが3%高、JPモルガン・チェースが2%高。
テスラ、マゾンは堅調。
半導体株は上昇しSOX指数は1.88%高の3085ポイントと反発。
NAHB住宅市場指数は前月から2ポイント下がって77。
7カ月連続の低下で7ヵ月ぶりの低水準。
10年国債利回りは2.856%。
一時2.884%と2018年12月以来の高水準まで上昇。
2年国債利回りは2.445%。
ドル円は126円台後半。
WTI原油5月物は1.26ドル(1.2%)高の108.21ドル。
一時109.81ドルと3月28日以来の高値を付けた。
SKEW指数は→134.39→130.94。
恐怖と欲望指数は45→45。

週明けのNYダウは39ドル(0.11%)安の34411ドルと続落。
高値34518ドル、安値3427937ドル。
サイコロは5勝7敗。
NASDAQは18ポイント(0.14%)安の13332ポイントと続落。
高値13414ポイント、安値13222ポイント。
サイコロは4勝8敗。
S&P500は0.78ポイント(0.02%)安の4391ポイントと続落。
高値4410ポイント、安値4370ポイント。
サイコロは4勝8敗。
ダウ輸送株指数は45ポイント(0.31%)安の14798ポイントと続落。
SOX指数は1.88%高の3085ポイントと反発。
VIX指数は22.17。
3市場の売買高は103.5億株(前日は104.5億株、直近20日平均117.9億株)。
225先物CME円建ては大証日中比95円高の26845円。
ドル建ては大証日中比125円高の26875円。
ドル円は126.93円。
一時127円台を付けた場面もあった。
10年国債利回りは2.856%。
2年国債利回りは2.445%。

「続落」

週明けの日経平均は寄り付き262円安。
一時496円安があって終値は293円(▲1.08%)安の26799円と続落。
日足は4ぶりに陰線。
配当落ち前の28252円が遠い。
4月SQ値27122円に対しては1勝7敗。
TOPIXは16.23ポイント(▲0.86%)安の1880ポイントと続落。
プライム市場指数は8ポイント安の967.05。
東証マザーズ指数は1.84%安と3日続落。
プライム市場の売買代金は1兆8723億円(前日2兆488億円)。
プライム市場発足以来の最低売買代金。
値上がり403銘柄(前日434銘柄)。
値下がり1372銘柄(前日1350銘柄)。
新高値27銘柄(前日37銘柄)。
新安値223柄(前日67銘柄)。
日経平均の騰落レシオは108.28(前日106.80)。
NTレシオは14.25倍。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
上向きの25日線(27157円)からは▲1.32%(前日△0.00%)。
3日ぶりに下回った。
下向きの75日線は27241円。
8日連続で下回った。
下向きの200日線(28145円)からは▲4.78%(前日▲3.77%)。
66日連続で下回った。
下向きの5日線は26848円。
4日ぶりに下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.582%(前日▲12.749%)。
買い方▲11.588% (前日▲11.034%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.459%(前日▲6.839%)。
買い方▲27.410% (前日▲26.082%)。
空売り比率は48.9%(前日44.7%。18日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は9.2%(前日9.1%)。
日経VIは22.72(前日20.81)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.88倍(前日12.99倍)。
2日連続で12倍台。
前期基準では16.64倍。
EPSは2080円(前日2085円)。
225のPBRは1.20倍。
BPSは22333円(前日22391円)
日経平均の益回りは7.76%。
10年国債利回りは0.240%。
プライム市場の予想PERは13.85倍。
前期基準では18.01倍。
PBRは1.20倍。
プライム市場の単純平均は21円安の2381円。
プライム市場の売買単価は2247円(前日2323円)。
プライム市場の時価総額は684兆円(前日690兆円)。
ドル建て日経平均は211.57(前日214.19)。
週明けのシカゴ225先物円建て終値は大証日中比95円高の26845円。
高値27025円、安値26565円。
大証先物夜間取引終値は日中比170円高の26920円。
気学では「人気に逆行して動き、前後場歩調を変える」。
水曜は「初め高いと後安の日。逆なら見送れ」。
木曜は「初め強いと後安の日。戻り売り方針で駆け引きせよ」。
金曜は「下寄り買い。上寄り売りの日」。
ボリンジャーのプラス1σが27979円。
マイナス1σが26336円。
マイナス2σが25515円。

《今日のポイント4月19日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅続落。
   10年国債利回りは2.856%。
   一時2.884%と2018年12月以来の高水準まで上昇。
   2年国債利回りは2.445%。
   ドル円は126円台後半。
   SKEW指数は→134.39→130.94。
   恐怖と欲望指数は45→45。

(2)ダウ輸送株指数は45ポイント(0.31%)安の14798ポイントと続落。
   SOX指数は1.88%高の3085ポイントと反発。
   VIX指数は22.17。
   3市場の売買高は103.5億株(前日は104.5億株、直近20日平均117.9億株)。
   225先物CME円建ては大証日中比95円高の26845円。

(3)プライム市場の売買代金は1兆8723億円(前日2兆488億円)。
   プライム市場発足以来の最低売買代金。
   値上がり403銘柄(前日434銘柄)。
   値下がり1372銘柄(前日1350銘柄)。
   新高値27銘柄(前日37銘柄)。
   新安値223柄(前日67銘柄)。
   日経平均の騰落レシオは108.28(前日106.80)。
   NTレシオは14.25倍。
   サイコロは5勝7敗で41.66%。

(4)上向きの25日線(27157円)からは▲1.32%(前日△0.00%)。
   3日ぶりに下回った。
   下向きの75日線は27241円。
   8日連続で下回った。
   下向きの200日線(28145円)からは▲4.78%(前日▲3.77%)。
   66日連続で下回った。
   下向きの5日線は26848円。
   4日ぶりに下回った。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.582%(前日▲12.749%)。
   買い方▲11.588% (前日▲11.034%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.459%(前日▲6.839%)。
   買い方▲27.410% (前日▲26.082%)。

(6)空売り比率は48.9%(前日44.7%。18日連続で40%超)。
   空売り規制なしの比率は9.2%(前日9.1%)。
   日経VIは22.72(前日20.81)。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.88倍(前日12.99倍)。
   2日連続で12倍台。
   EPSは2080円(前日2085円)。
   225のPBRは1.20倍。
   BPSは22333円(前日22391円)
   日経平均の益回りは7.76%。
   10年国債利回りは0.240%。

(8)プライム市場の単純平均は21円安の2381円。
   プライム市場の時価総額は684兆円(前日690兆円)。
   ドル建て日経平均は211.57(前日214.19)。

(9)ボリンジャーのプラス1σが27979円。
   マイナス1σが26336円。
   マイナス2σが25515円。

今年の曜日別勝敗(4月18日まで)

月曜6勝7敗
火曜8勝7敗
水曜8勝6敗
木曜7勝8敗
金曜7勝8敗
(櫻井)。