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2023.08.08 櫻井 英明

善意と悪意と作為が交錯する場所

飛行機に乗るといつも目的地に予定通りに着陸することを願います。
だからフライトマップを頻繁に眺めて、時速や風速、高度や距離などを確認します。
パイロットでもないのに、そんなことをしているからすぐに到着。
それにしてもパイロットというのは尊敬に値する存在です。
管制塔の指示がないと、動けないし、離陸できないし着陸も不可能。
時間が遅れてもこれには従います。
当方などはイライラしますが、パイロットはそんなことはないのでしょう。
安全という大義のためには、それを優先。
当然のことです。
予定通りに物事が進むときの心理。
そして予定通りに物事が進まない時の心理。
この葛藤が相場心理の綾でもあります。

市場は善意と悪意と作為が交錯する場所。
そこの見極めこそ、経済指標の見極めなどよりよほど大切です。
そして株は時間軸を無視すれば長期的には上がるもの。
産機的には、上がれば下げるし、下げれば上がる。
S&P500もNYダウも2022年春以来の高値水準にあったのが先週初。
だから「格下げと金利上昇」というのがトリガーになりました。
決して本質的なことではありません。
だからボリンジャーのマイナス2σまで行けば日経平均も下げ渋りました。
統計学といういい加減な学問では1σの範囲に入る確率が68.3%。
2σは95.5%、3σが99,7%の数値が収まる範囲だ。
もっともアメリカンジョークではこんな風に描かれています。

数学者と統計学者と会計士が同じ仕事に応募した。
面接官は数学者を呼び入れて、尋ねた。
「2たす2は何になりますか?」
数学者は「4です」と答えた。
面接官は駄目押しした。「きっかり4ですか?」
数学者は不審そうな様子で面接官を見て、答えた。
「ええ。きっかり4です」。
次に面接官は統計学者を招き入れ、同じ質問をした。
「2たす2は何になりますか?」
統計学者は「平均して、4。誤差10パーセントですが、でも、だいたいは4です」。
最後に面接官は会計士を呼び入れて、同じ質問をした。
「2たす2は何になりますか?」
会計士は立ち上がると、ドアに鍵をかけ、窓のシェードを下ろし、面接官の隣に座って尋ねた。
「2たす2をいくつにしたいんです?」 。

電子端末で興味深い指摘。

8月1日の空売り比率(東証合計)は37.9%%。
40%の水準を下回った。
直近で空売り比率が40%を下回ったのは6月21日(38.72%)と7月3日(39.03%)の2回。
それぞれその後に日経平均株価は短期的な調整。
7月31日ー8月1日の2日間で日経平均は700円超上昇していた。

以下は今朝の場況

「揃って反発」

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
ニューヨーク・タイムズの報道はNY連銀のウィリアムズ総裁のコメント。
「FRBの政策金利はピークにかなり近づいている」。
これを好感した。
NYダウ前週末までの3営業日で560ドルあまり下落。
「押し目買いを入れやすかった」との解釈だ。
アムジェンが前週末の5%高に続いて4%高。
ボーイングやJ&Jが上昇。
バークシャー・ハザウェイは3.4%上昇し過去最高値を更新。
一方アップルが2%下落。
約8カ月ぶりの5日続落で株価は累計9%安。
100日移動平均(177ドル50セント)を下回った。
10年国債利回りは4.096%。
2年国債利回りは4.776%。
ドル円は142円台半ば。
WTI原油9月限は0.88ドル安の81.94ドル。
SKEW指数は147.38→153.35→148.54。
(5月31日が158.30)。
恐怖と欲望指数は69→72(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

週明けのNYダウは407ドル(1.16%)高の35473ドルと4日ぶりに反発。
高値35497ドル、安値35125ドル。
サイコロは8勝4敗。
騰落レシオは114.66%(前日1144.04%)。
NASDAQは85ポイント(0.61%)高の13994ポイントと5日ぶりに反発。
高値13997ポイント、安値13864ポイント。
サイコロは5勝5敗。
騰落レシオは102.66%(前日104.68)。
S&P500は40ポイント(0.90%)高の4518ポイントと5日ぶりに反発。
高値4519ポイント、安値4491ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは113.97%(前日115.14%)。
ダウ輸送株指数は76ポイント(0.47%)高の16396ポイントと反発。
SOX指数は40ポイント(1.08%)高の3739ポイントと5日ぶりに反発。
VIX指数は15.77(前日17.10)。
MYSE売買高は8.05億株。
3市場の合算売買高は99.2億株(前日は113.9億株、過去20日平均は108.6億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比85円高の32405円。
ドル建ては大証日中比105円高の32425円。
ドル円は142.49円。
10年国債利回りは4.096%。
2年国債利回りは4.776%。

「7月SQ値は32484円」

週明けの日経平均は寄り付き271円安。
終値は61円高の32254円と続伸。
前引けは2円安、後場寄りからプラ転した。
日足は2日連続で陽線。
2日は33203円ー33159円にマド。
3日は32628円ー32467円にマドで2空。
TOPIXは9.30ポイント(△0.41%)高の2283ポイントと続伸。
プライム市場指数は4.77ポイント(△0.41%)高の1175.36と続伸。
東証スタンダード指数は続伸。
東証マザーズ指数は6.48ポイント(△0.85%)高の770.77と続伸。
プライム市場の売買代金は3兆4327億円(前日は3兆7196億円)。
値上がり1315銘柄(前日1044銘柄)。
値下がり474銘柄(前日707銘柄)。
新高値85銘柄(前日45銘柄)。
3日連続で2ケタ。
新安値53銘柄(前日89銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは100.14(前日94.46)。
NTレシオは14.12倍(前日14.15倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
TOPIXは8勝4敗で66.66%。
マザーズ指数は7勝5敗で58.33%。
下向いた25日線(32666円)からは▲1.26%(前日▲1.56%)。
4日連続で下回った。
上向きの75日線は31586円。
92日連続で上回った。
上向きの200日線(28993円)からは△11.25%(前日△11.13%)。
91日連続で上回った。
下向いた5日線は32558円。
4日連続で下回った。
5日線は25日を下抜いてDC。
13週線は32267円。
26週線は30202円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.830%(前日▲16.806%)。
買い方▲5.804%(前日▲6.107%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲10.020%(前日▲8.203%)。
買い方▲21.198%(前日▲22.051%)。
空売り比率は44.6%(前日41.6%、3日連続で40%超)。
空売り規制なしの銘柄の比率8.1%(前日7.3%)。
日経VIは20.37(前日20.86)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは15.08倍(前日15.06倍)。
前期基準では15.50倍。
EPSは2138円(前日2137円)。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.31倍(前日1.32倍)。
BPSは24621円(前日24388円)。
10年国債利回りは0.620%(前日0.640%)。
日経平均の予想益回りは6.63%。
予想配当り利回りは2.01%。
プライム市場の予想PERは15.42倍。
前期基準では16.05倍。
PBRは1.29倍。
プライム市場の予想益回りは6.48%。
配当利回り加重平均は2.25%。
プライム市場の単純平均は13円高の2641円(前日2628円)。
プライム市場の売買単価は2359円(前日2346円)。
プライム市場の時価総額は817兆円(前日814兆円)。
ドル建て日経平均は226.86(前日226.01)と続伸。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比85円高の32405円。
高値32420円、安値31970円。
大証先物夜間取引終値は大証日中比90円高の32410円。
気学では「良く動く日。足取りについて駆け引きせよ」。
水曜は「下寄り買い。上寄り見送り」。
木曜は「押し目買い方針良し」。
ボリンジャーのプラス1σが33125円。
プラス2σが33584円。
マイナス1σが32208円。
マイナス2σが31749円。
マイナス3σが31290円。。
週足のボリンジャーのプラス1σが33050円。
プラス2σが33833円。
マイナス1σが31484円。
7月SQ値は32484円。

《今日のポイント8月8日》

(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
   10年国債利回りは4.096%。
   2年国債利回りは4.776%。
   ドル円は142円台半ば。
   SKEW指数は147.38→153.35→148.54。
   (5月31日が158.30)。
   恐怖と欲望指数は69→72(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

(2)ダウ輸送株指数は76ポイント(0.47%)高の16396ポイントと反発。
   SOX指数は40ポイント(1.08%)高の3739ポイントと5日ぶりに反発。
   VIX指数は15.77(前日17.10)。
   MYSE売買高は8.05億株。
   3市場の合算売買高は99.2億株(前日は113.9億株、過去20日平均は108.6億株)。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比85円高の32405円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆4327億円(前日は3兆7196億円)。
   値上がり1315銘柄(前日1044銘柄)。
   値下がり474銘柄(前日707銘柄)。
   新高値85銘柄(前日45銘柄)。
   3日連続で2ケタ。
   新安値53銘柄(前日89銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは100.14(前日94.46)。
   NTレシオは14.12倍(前日14.15倍)。
   サイコロは6勝6敗で50.00%。

(4)下向いた25日線(32666円)からは▲1.26%(前日▲1.56%)。
   4日連続で下回った。
   上向きの75日線は31586円。
   92日連続で上回った。
   上向きの200日線(28993円)からは△11.25%(前日△11.13%)。
   91日連続で上回った。
   下向いた5日線は32558円。
   4日連続で下回った。
   5日線は25日を下抜いてDC。
   13週線は32267円。
   26週線は30202円。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.830%(前日▲16.806%)。
   買い方▲5.804%(前日▲6.107%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲10.020%(前日▲8.203%)。
   買い方▲21.198%(前日▲22.051%)。

(6)空売り比率は44.6%(前日41.6%、3日連続で40%超)。
   空売り規制なしの銘柄の比率8.1%(前日7.3%)。
   日経VIは20.37(前日20.86)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄のPERは15.08倍(前日15.06倍)。
   EPSは2138円(前日2137円)。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.31倍(前日1.32倍)。
   BPSは24621円(前日24388円)。
   10年国債利回りは0.620%(前日0.640%)。

(8)プライム市場の単純平均は13円高の2641円(前日2628円)。
   プライム市場の時価総額は817兆円(前日814兆円)。
   ドル建て日経平均は226.86(前日226.01)と続伸。

(9)ボリンジャーのプラス1σが33125円。
   プラス2σが33584円。
   マイナス1σが32208円。
   マイナス2σが31749円。
   マイナス3σが31290円。。
   週足のボリンジャーのプラス1σが33050円。
   プラス2σが33833円。
   マイナス1σが31484円。
   7月SQ値は32484円。
   今週は2000社近くが決算発表予定。
   8日はSBG、9日がソニー、10日は東エレ、リクルートなど。

今年の曜日別勝敗(8月7日まで)

月曜20勝9敗
火曜21勝8敗
水曜15勝15敗
木曜15勝14敗
金曜19勝11敗
(櫻井)。