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2022.11.10 中嶋 健吉

いっちゃん

NHK朝ドラ「舞いあがれ」に舞い上がる程ではないものの、其れなりに嵌っています。 舞台の東大阪市が私が生まれ、社会人1年目までを過ごした八尾市の隣に位置しており、馴染みの深い地域の為です。 具体的には丁度大学2年の1967年に、布施市、河内市、枚方市の3市が合併してできたのが東大阪市になります。 高校は八尾高校に在学しましたが、学区制で合併前の布施市の中学もカバーしており、学友に布施市の中学出身者が多かったことが思いだされます。 通学に使った近鉄の車両映像が時折画面に現れるのも楽しい限りです。 近鉄布施駅は奈良線、大阪線の分岐駅で周囲はかなりの繁華街でもありました。  一時期映画に嵌り布施界隈の3本建て映画館を軒並み荒らしたことも良い思い出です。

番組内で飛び交う関西弁も楽しい限りです。 社会人になり働く場所が東京、海外になり聞く機会も無くなったのですが、それでも久々に八尾の実家に帰る際環状線車内で特に女学生のコテコテの大阪弁での会話を聞くと、帰ってきた実感が湧いたものです。 その関西弁(大阪弁)ですが番組を視聴中に思わず声を上げて懐かしいと叫んだのが表題の“いっちゃん”です。 父親役の高橋克典氏が番組内で発したのですが、私の中では子供の頃多用しながら死語になった言葉だけに意表を突かれたのです。 意味は一番ということで、ことばの最初に付け感動を大袈裟に表現するときに使ったものです。 例えば「いっちぁん美味しい」。「いっちゃん速い」「いっちゃん頭が良い」など子供心の感動を表したものです。 高橋氏の発言の背景は忘れましたが、この言葉を思い起こしてくれただけで感謝です。 関西弁、大阪弁は独特のイントネーションが有り一旦身につくと抜けないものです。 父親が山梨出身で頑なに関東弁に拘ったせいか、私も社会人になってもあまり関西弁が出ないと言われたものです。 それでも関東育ちの人からは、やはり関西でしたかと指摘されたものです。  その中でNHKの夕刻のニュースMCを努める高瀬耕造アナが兵庫県出身と聞いたときは、癖のない見事な語り口にさすがプロと「いっちゃん驚きました」。