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2024.02.25 小川 真由美

日経平均最高値更新 その日を綴ってみる

バブルの時代は中高生。

華やかな東京に憧れて上京してみればバブル崩壊、ワンレンボディコン姿でディスコで踊るつもりもなかったけれど、"花の女子大生"になった頃には女子大生ブームが終わり、ルーズソックスの"女子高生ブーム"に。あれあれ?入れ替わり?と思ったら卒業の頃には就職氷河期…

時代的にほとんどいい思いをして来なかった団塊ジュニア世代としては、この史上最高値更新はフワフワと夢を見ているような心持ちでした。

最初に緊張が走ったのは2月16日金曜日の前場。大幅高でスタートした日経平均がスルスルと上げ幅を広げてきて、CM中の松崎キャスター「もしかするとこのまま高値更新もありうるかもしれませんね」

へっ?皆さん、高値更新はまだまだ先を予測してたじゃないですか(涙)

“生きているうちに見られるとは思っていなかった"市場に長く携わっている先輩方の何人もがこう言うのを耳にしました。

私にとってもあまりにリアリティがなかったため急に現実感を増した高値接近に慌ててしまい、10時過ぎに終値ベースの史上最高値まであと50円に迫ったところで一旦深呼吸。平静を装いつつ心臓ドキドキでした。

ふぅーっ。そこを高値にこの日の前場での達成はなし。

なんだろうな、例えて言うなら水で一杯になって来た風船が回って来て、どうしようどうしようと思いながら次の人に「はいっ!」と渡した気分。

マスコミ人としてその瞬間を自分が伝えたかった気持ちもありつつ、とりあえずその場を切り抜けてホッとしたような。

2月21日水曜日

後場のエンディングで櫻井キャスター。

「生きているうちに見られると思っていなかった。高値更新したら?多分泣いちゃうでしょうね(笑)」

番組後、"その瞬間"は歴史を生きてきた中嶋健吉キャスターか岩本秀雄キャスターに伝えて欲しい、といつもの明るく強気なキャラとは裏腹に殊勝な発言。

2月22日木曜日。

日本時間7時前のエヌビディアの予想を遥かに上回る好決算発表を受けて、8:30の番組オープニングから中嶋健吉キャスター「先物の上昇から今日は忙しくなりそうな予感ですね」

水風船また来た!さらに満タン!

インタビューの途中でも高値を更新した場合は言及しますとお断りした上で臨んだ前場中継。

10時過ぎに一旦3万8915円10銭を付けたところでスタッフがガタンッ!と立ち上がり、互いに、落ち着こうと目で合図。

10:16過ぎ、証券アナリスト廣重勝彦さんのインタビューの途中に、いよいよ"引値の高値を一旦上回った"と伝えることができました。

何人かの視聴者の方に「今回は緊張感が伝わってきた」と気付かれてしまいましたが、言葉選ばずに正直言えば緊張しすぎて鼻血が出そうでした。対照的に中嶋キャスターはいつもの泰然自若とした様子。

結果、さらに満タンになった水風船は後場の中継チームに。

仕事後のルーティンにしているヨガのスタジオで"ザラ場高値更新"を知る訳ですが、この時は何だかホッとした気持ち。ついに超えたのか…感慨深いものですね。

エミン・ユルマズさんがXに書いていらしたコメント「日本は"バブル後"から脱却した」という言葉が胸に響きました。

滅多に経験できない1日。

この日の新聞は永久保存版にします。

そして"泰然自若"の中嶋キャスターも記念写真を撮っていらした姿が印象深く、コッソリ隠し撮りした背中を一枚あげておきます。

さて、今年に入ってからサボりにサボっていたブログですが、流石に今週はいよいよこういう形で更新しました。年初にパソコンの電源が入らなくなり、どうしたものかと思案しつつ何とか乗り越えてきました。ただ今も右手の人差し指1本でこのブログを書いています。高値更新の感激に浸りつつ、パソコン問題はもう少し忘れておくことにします。