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2022.04.20 西谷 祐紀子

エクササイズの春

青森の片田舎で、新しくバレエ教室が始まるというので、幼い頃から歌って踊ってが好きだった私は、やるやる!と気軽に習い始めた。4歳だったと思う。

少し都会の弘前市から来る先生が、町の公民館で教えてくれ、年一回の町の文化祭が発表会だった。
公民館の会議室で、鏡もなく、パイプ椅子の背をバーにしてのレッスン。
それでも楽しかった。

町から市のバレエスクールに通うようになり、大学進学で上京するまでは毎年発表会に出演しながら続けた。
残念ながら全くセンスはなく、生徒の中では落ちこぼれのほうだったが、仲間に恵まれて、学校でうまくいかなくても、バレエの世界があったおかげで思春期を乗り越えた。

それから横浜、東京、福島、また東京と引っ越す度にチケット制などのバレエスクールで細々とずっと触れ続けている。
体操がわり。運動するなら、バレエが一番しっくりきて、気持ちがいいから。

しかし、コロナの世の中になり、この2年ほど完全にストップ。感染対策をしながら教室は開いていたが、不安で行けなかった。

そして迎えたこの春。
コロナは未だ収束したとは言えないが、世の中の雰囲気も、私自身も、そろそろいいかな、というタイミングが来た。

チャコット。
バレエを習っていて、その名を知らない人はいない、バレエ・ダンス用品企業。
渋谷本店が閉じ、3月に代官山に旗艦店が完成した。
バレエ用品ショップのほか、バレエとヨガ系の二つのスタジオ、カフェとレストランもある。


オープンのタイミングでこの4月、ヨガ系のスタジオで開かれるレッスンを、定額で自由に受けられるキャンペーンが設けられた。
これまでバレエしかやってこなかったけれど、身体を整えるのにピラティスなども良いのかも。

この一週間、筋トレ、ヨガ、ピラティスとレッスンを受講。5名までの少人数で、ある時は私一人のパーソナルレッスンになった日もあった。
先生はそれぞれ全くタイプが異なり個性的だが、いずれもクオリティが高く、さすがチャコット!とうなづけるものだった。

コロナ禍、YouTube動画を観てのダンスや、ウォーキングはしてきたが、
ちゃんと先生の指導を受けてのレッスン。
息をするだけで苦しいほどの筋肉痛になった。
だが数回でも身体はしっかりしたように感じる。

今後チャコットに通うかはわからないけど、
新しいスタジオを利用して、
新しいエクササイズに触れて、
久しぶりの春らしい経験だった。
来年の春はマスクも外せていたらいいな。