週末に東京ビッグサイトで開催された「日経IR個人投資家フェア2022」。
3年ぶりにリアルのブースもありました。
出展は25社で例年の3分の1程度。
それでも多くの人が訪れていました。
見慣れた顔も多かったですが、目についたのは若い女性とカップル。
これは普通のセミナーなどと同じ傾向。
しかも熱心に質問される姿が目立ちました。
マスクをしていたにも関わらず、結構多くの方から声をかけられました。
「いつも見てます」。
「いつも聞いてます」。
名古屋のセミナーでよく見かける投資家さん。
横須賀からわざわざワインを持ってきていただいたご夫婦。
「3年前くらいから水曜の午後の東京マーケットワイドを見始めたたらか株で損をしなくなった」。
そういう方もおられました。
例年出展されていたソフトクリエイトさん。
いつもと同じように「じゃがりこ」を配られていて懐旧の念。
セミナーに出店する方も来られた方も不思議な連帯感に包まれた再会のような印象。
IRイベントで「元気でしたか?」は不思議な感覚。
京急さんの駅員制服を着たり、ヤマシンさんと大喜利を何回もしたりしてきた時間も過去にありました。
東京ビッグサイトに刻まれた歴史が少し通常に戻った印象。
過去2年行ってなかったので「ゆりかもめ」の駅名が変わったことに始めて気が付きました。
「船の科学館」は「東京国際クルーズターミナル」。
「国際展示場正門」は「東京ビッグサイト」。
それでもIRイベントは戻ってきました。
1明るい材料を好む株式市場。
一方でネガティブでおどろおどろしい材料を好むのは商品市場。
理由は簡単で、株は明るい材料で上昇しますが、商品は世界の悪材料で上昇。
問題は、世界では商品市場が株式市場よりもメインということ。
東京では商品先物はどちらかと言えば付属的な扱いをされていますが、世界は違う傾向。
そして歴史も商品の方が長いです。
この主導権の違いが東京から相場を見にくくするのでしょう。
しかも東京でやけに人気が継続している「アップORダウン」のFX市場は多くが商品市場からの転入組。
理論的には銀行出身者が目立ちますが、実務的には商品先物ワールド。
90年代にFXが登場してから市場の話題は世界経済のスケジュールとチャートが主流となってしまいました。
換言すればデータスケジュールと紙芝居で動く世界。
経済は人間の活動の結果です、無機質に感じられるのはこの影響が大きいようです。
商品は悪材料が好き、とくにおどろおどろしい世界経済崩壊論や株価暴落論が好き。
でも株は好材料や明るい未来が大好き。
この素性の違いを知ることは結構重要です。
所管官庁で言えば財務省と経済産業省。
大蔵省の時代には通産省と圧倒的な力の差がありました。
兜町と蛎殻町を隔てているのが鎧橋というのが実感でした。
商品相場の地位向上を目指して、そして証券市場の投資家が欲しくて商品ファンドという奇怪なものも登場したことがあります。
資金全体の8割を高利回りの日本国債で運用し残りの2割で商品先物でドテンバタン。
失敗しても国債の金利で元本は確保できるという代物。
さすがにバブルの時代でもあまり人気はありませんでした。
ところがETFが登場して様相は一変。
原油でも金でも生々しさが消えてスマートに変身。
穀物でさえ「現引きしたが芽が出る」なんて揶揄する向きもいなくなりました。
大蔵省は財務省と改名して存在感が薄くなり通産省は経済産業省と改名して強くなった印象。
市場も似たようなものかも知れません。
中身はそんなに変わらないのに取り扱い商品の内容を変えて改名したらパワーバランスが変化した格好でしょうか。
「株価は上昇が良いのか下落が良いのか」。
従来、多くの市場関係者は「株高元気、株安は青菜に塩」状態でした。
それは株高が証券界を潤し、株安は景気の悪化や業績低迷につながっていたという背景でしょう。
もっとも、株式保有者が対象という前提だったことも否定はできません。
株を買っている人にとって「株安」は辛いものだからです。
しかし、昨今は株式市場ニューフェイスが増加。
しかも従前と違って「キャピタルゲイン」狙いや瞬間売買の筋肉比べなどではない市場参加者の登場。
「配当を貰うことが第一義」という古いながらの新規概念を信奉している人たちだ。
大昔は株式投資の第一義が「配当利回り」だったことを考えると故郷かえりでもあります。
あるいは切った張ったの丁半博打でなく、毎月コツコツ積み立て投資の手法。
いずれにしても長期間の投資。
そして・・・。
株高は配当利回りを低下させ、毎月同一金額投資ならば、株高は購入口数購入株数を減少させます。
むしろ株安の方が配当利回りは高くなり、購入口数は増加。
明らかに古い価値観からは脱却した投資家さんたちの増加。
これは歓迎すべきことに思えます。
株高だけがすべてということはもはや昔日の概念。
下がった時には下がった時の手法と解釈と推論がります。
「明日のために」を考えるならば欲しいのは今の株高ではありません。
将来の株高のために必要なのは「今の株安」。
「上がった時だけ買いたくなるのが株。
下がった時に誰も見向きしないのが株」。
この概念は変わってきました。
そして「株は下げなきゃ上がれない。
株は上げなきゃ下がらない」。
このリズムもは今年もよく体感できる相場に思えます。
以下は今朝の場況。
↓
「大引けに入れ替え商いの日」
「小幅続落」
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅続落。
NYダウは一時300ドル安。
売り一巡後はプラスに転じた場面もあった。
S&P500は一時1%下落し1カ月ぶりの安値を付けた。
ただ引けにかけて下落幅を縮小。
ただ過去2日の下落率は2カ月半ぶりの大きさ。
「週末の急落は率直に言って行きすぎ。
パウエル議長の姿勢はここ数週間の発言と大差はない」という声もある。
国債利回りが上昇する中、大型テクノロジー株などグロース(成長)銘柄が下落。
アップルは1.37%、マイクロソフトは1.07%安。
パウエルFRB議長の講演を受け9月FOMCで0.75%ポイントの利上げ確率は75%。
26日時点の57%から上昇した。
今回の利上げサイクルのピークは3.8%を超える水準との見方。
来年5月にこの水準に達するとの予測だ。
2週間前のピークの予想は3.6%だった。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス0.317%。
「逆イールド」は大きく拡大した状態継続。
10年国債利回りは3.113%。
6月半ばに付けた3.49%には届いていない。
2年国債利回りは3.431%。
一時15年ぶりの高水準まで上昇した。
ドル円は138円台後半。
WTI原油先物10月限は前日比3.95ドル(4.2%)高の1バレル=97.01ドル。
ビットコインは小幅高。
2万ドルを再び上回った。
SKEW指数は123.10→124.57→121.97。
恐怖と欲望指数は55→54。
週明けのNYダウは194ドル(0.57%)安の32098ドルと続落。
高値32325ドル、安値31972ドル。
サイコロは6勝6敗。
NASDAQは124ポイント(1.02%)安の12017ポイントと続落。
高値12124ポイント、安値11981ポイント。
サイコロは5勝7敗。
S&P500は27ポイント(0.67%)安の4030ポ゚イントと続落。
高値4062ポイント、安値4017ポイント。
サイコロは6勝6敗。
ダウ輸送株指数は147ポイント(1.03%)安の14232ポイントと続落。
SOX指数は1.93%安の2744ポイントと続落。
VIX指数は26.21。
一時、27.67まで上昇し7週間ぶりの高水準となった。
3市場の合算売買高は93.6億株(前日103.7億株。過去20日平均は105.9億株)。
225先物CME円建ては大証日中比125円高の28035円。
ドル建ては大証日中比125円高の28035円。
ドル円は138.69円。
10年国債利回りは3.113%。
2年国債利回りは3.431%。
「シカゴ225先物は28000円台回復」
週明けの日経平均は寄り付き480円安。
終値は762円(▲2.66%)安の27878円と3日ぶりに反落。
日足は3日ぶりに陰線。
TOPIXは35.49ポイント(▲1.79%)安の1944ポイントと3日ぶりに反落。
それでも日銀は6月17日以来49日間ETFを買っていない。
前場の下落率は1.99%だった。
プライム市場指数は18.36ポイント(▲1.80%)安の1000.32と3日ぶりに反落。
東証マザーズ指数は2.22%安の727.22と4日ぶりに反落。
プライム市場の売買代金は2兆5949億円(前日は2兆549億円)。
値上がり174銘柄(前日864銘柄)。
値下がり1635柄(前日867銘柄)。
新高値21銘柄(前日75銘柄)。
新安値18銘柄(前日1銘柄)。
日経平均の騰落レシオは98.77(前日107.00)。
NTレシオは14.34倍(前日14.47倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
横這いの25日線(28245円)からは▲1.30%(前日△1.40%)
30日ぶりに下回った。
上向きの75日線は27312円。
30日ぶりに下回った。
下向きの200日線(27526円)からは△1.28%(前日△4.02%)。
24日連続で上回った。
下向きの5日線は28353円。
2日ぶりに下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.173%(前日▲13.057%)
買い方▲7.706%(前日▲6.267%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.267%(前日▲13.848%)。
買い方▲25.751% (前日▲24.031%)。
空売り比率は49.5%(前日41.3%。8日連続で40%超)。
6月29日が53.0%だった。
空売り規制なしの比率12.9%(前日7.9%)。
日経VIは21.42(前日18.72)。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.71倍(前日12.94倍)。
5日連続で12倍台。
前期基準では13.30倍。
EPSは2193円(前日2213円)。
225のPBRは1.15倍。
BPSは24242円(前日24272円)。
10年国債利回りは0.240%。
プライム市場の予想PERは13.63倍。
前期基準では14.29倍。
PBRは1.18倍。
プライム市場の予想益回りは7.3%。
配当り利回り(加重平均)は2.48%。
プライム市場の単純平均は46円安の2494円。
プライム市場の売買単価は2416円(前日2401円)。
プライム市場の時価総額は706兆円(前日719兆円)。
ドル建て日経平均は200.93(前日209.28)と3日ぶりに反落。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比125円高の28035円。
高値2815円、安値27765円。
大証先物夜間取引終値は日中比110円高の28020円。
気学では「初め高いと後安し。吹き値売り方針良し」。
水曜は「押し込むと跳ね返す日。突っ込み買いで駆け引きせよ」。
木曜は「後場高の日。押し目買い方針で進め」。
金曜は「安値にある時は急伸する日」。
ボリンジャーのプラス1σが28730円。
マイナス1σが27760円。
マイナス3σが27276円。
大引けは「JPX400・JPX中小型定期銘柄入れ替え」の予定。
《今日のポイント8月30日》
(1)週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って小幅続落。
10年国債利回りは3.113%。
2年国債利回りは3.431%。
ドル円は138円台後半。
SKEW指数は123.10→124.57→121.97。
恐怖と欲望指数は55→54。
(2)ダウ輸送株指数は147ポイント(1.03%)安の14232ポイントと続落。
SOX指数は1.93%安の2744ポイントと続落。
VIX指数は26.21。
3市場の合算売買高は93.6億株(前日103.7億株。過去20日平均は105.9億株)。
225先物CME円建ては大証日中比125円高の28035円。
(3)プライム市場の売買代金は2兆5949億円(前日は2兆549億円)。
値上がり174銘柄(前日864銘柄)。
値下がり1635柄(前日867銘柄)。
新高値21銘柄(前日75銘柄)。
新安値18銘柄(前日1銘柄)。
日経平均の騰落レシオは98.77(前日107.00)。
NTレシオは14.34倍(前日14.47倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
(4)横這いの25日線(28245円)からは▲1.30%(前日△1.40%)
30日ぶりに下回った。
上向きの75日線は27312円。
30日ぶりに下回った。
下向きの200日線(27526円)からは△1.28%(前日△4.02%)。
24日連続で上回った。
下向きの5日線は28353円。
2日ぶりに下回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.173%(前日▲13.057%)
買い方▲7.706%(前日▲6.267%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.267%(前日▲13.848%)。
買い方▲25.751% (前日▲24.031%)。
(6)空売り比率は49.5%(前日41.3%。8日連続で40%超)。
6月29日が53.0%だった。
空売り規制なしの比率12.9%(前日7.9%)。
日経VIは21.42(前日18.72)。
(7)日経平均採用銘柄の予想PERは12.71倍(前日12.94倍)。
5日連続で12倍台。
EPSは2193円(前日2213円)。
BPSは24242円(前日24272円)。
10年国債利回りは0.240%。
(8)プライム市場の単純平均は46円安の2494円。
プライム市場の時価総額は706兆円(前日719兆円)。
ドル建て日経平均は200.93(前日209.28)と3日ぶりに反落。
(9)ボリンジャーのプラス1σが28730円。
マイナス1σが27760円。
マイナス3σが27276円。
大引けは「JPX400・JPX中小型定期銘柄入れ替え」の予定。
今年の曜日別勝敗(8月29日まで)
↓
月曜16勝15敗
火曜16勝17敗
水曜18勝14敗
木曜18勝14敗
金曜18勝14敗
(櫻井)。