トゥービッグ、トゥーフェイル

「冷静になれ。株は今が買い時だ」。
トランプ大統領がSNSでつぶやいた後の「追加関税の90日停止」。
究極の自作自演の、根本的なインサイダー。
株の世界を取り仕切る魔王さまといったところでしょうか。
魔王様には誰も逆らえない状態。
クジラが向いた方向についていくマグロやカツオ、そして小魚たち。
生態系では小さな魚は大きな魚なら逃げます。
逃げる小魚を大きな魚が追いかける構図。
でも株式の世界の映像は逆。
関税の発動からわずか13時間での方針転換。
「私はみんなちょっと過剰に反応しているなと思ったんだよ。
みんなちょっと神経質になりすぎ、怖がりすぎだ。
柔軟性を持つことが大事だ」とトランプ大統領。
株式市場にも配慮したということは、市場の警鐘は届いたと理解できなくもありません。
あるいはイースター前にというスケジュールが幸いしたのでしょうか。
加えれば・・・。
中国に対する関税は引き上げ。
要は対中国との経済紛争に世界が巻き込まれただけのことでしかないようにも見えてきます。

そのトランプ大統領のSNS発言に対する相場操縦疑惑がやはり登場し始めたようです。
業界関係者であれば当然抱く疑問。
しかも「相互関税」上乗せ分の一時停止を発表前の数分間。
株式オプション市場では株価反発に賭ける大口の取引が行われたことがデータで判明したとの報道。
ただ、ボラティリティー上昇に伴ってオプションの売買高は記録的高水準に増加。
問題のある取引だと特定するのは難しいでしょう。
問題はインサイダー取引ではなく、大統領の「相場操縦」あるいは「風説の流布」。
使い方はすこし違いますが「トゥービッグ、トゥーフェイル(大きすぎてつぶせない」となってしまうのでしょうか。

アノマリー(経験則)に従えば、底入れ後の反発には相応の期待。
BMOキャピタル・マーケッツは過去の調整局面と今回の局面を分析。
「今回のようなこれほど早く起こる調整は同様に早く終わる傾向がある」と指摘した。
過去は調整期間の終了後の1年でS&P500指数のリターンが平均29.2%に達したとされます。
カーソン・グループは過去にVIX(恐怖)指数が50を超えた局面を分析。
S&P500のリターンは3カ月後に平均ベースでプラス。
12カ月後には20%に達したそうです。
「株は下げなきゃ上がらない。
株は上げなきゃ下がらない」です。

以下は今朝の場況。

「主要3指数は揃って続伸」

週明けのNY株式市場は主要3指数は揃って続伸。
スマートフォンやコンピューターが相互関税の対象から除外されたことを受けた格好。
ただ、今後の関税を巡る不透明感から3指数はいずれも日中高値から押し戻された。
アップルが2.2%高、デルが4%高、HPが2.5%高。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)は0.3%と小幅な上昇。
エヌビディアは0.2%下落。
VIX(恐怖)指数30.89と終値ベースで4月3日以来の低水準。
決算が好調だったゴールドマン・サックスは1.9%上昇。
3月のNY連銀消費者調査で1年先のインフレ期待は3.6%。
2月の3.1%から上昇し2023年10月以来の高水準。
3年先インフレ期待は3%と変わらず。
5年先のインフレ期待は2.9%と前月の3%からわずかに低下した。
債券市場は落ち着きを取り戻した格好で国債利回りは低下。
2年国債と10年国債の利回り格差は0.531%とやや拡大。
10年国債利回りは4.383%。
5年国債利回りは4.018%
2年国債利回りは3.853%。
ドル円は143円を挟んだ展開。
WTI原油先物5月限は0.03ドル(0.05%)高の1バレル=61.53ドル。
金先物6月限は前日比18.30ドル(0.56%)安の1オンス=3226.30ドル。
SKEW指数は127.54→128.64→135.71。
恐怖と欲望指数は12→19。
10月18日の75がピーク(2023年10月5日が20)。
3月11日が14。
4月8日が3。

週明けのNYダウは312ドル(0.78%)高の40524ドルと続伸。
高値40778ドル、安値40159ドル。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは101.97(前日95.31)。
NASDAQは107ポイント(0.64%)高の16831ポイントと続伸。
高値17136ポイント、安値16661ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは84.56(前日78.30)。
S&P500は42ポイント(0.79%)高の5405ポイントと続伸。
高値5459ポイント、安値5358ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは99.02(前日91.98)。
週明けのダウ輸送株指数は163ポイント(1.22%)高の13573ポイントと続伸。
SOX指数は12ポイント(0.31%)高の4003ポイントと続伸。
VIX指数は30.89(前日37.56)。
NYSEの売買高は12.38億株(前日13.48億株)。。
3市場の合算売買高は182億株(前日191.9億株、過去20日平均182億株)。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比125円高の34295円。
ドル建ては大証日中比240円高の34410円。
ドル円は142.98円。
10年国債利回り4.383%。
2年国債利回りは3.853%。

「25日線35880円、4月SQ値32737円」

週明けの日経平均は寄り付き421円高。
終値は396円(△1.18%)高の33982円と反発。
高値34325円。
安値33887円。
2日連続で日足陰線。
SQ値32737円に対しては2勝0敗。
ただ先週金曜日の下落幅1023円に対して38.7%の戻り。
3月27日は37873円→37859円にマド。
3月28日は37556円→37359円にマドで下に2空。
3月31日は36864円→36440円にマドで下に3空。
4月3日は35426円→35044円にマド。
4月7日は33259円→33158円にマド。
日経平均は35日連続で一目均衡の雲の下。
上限は38551円。
下限は37865円。
TOPIXは21ポイント(△0.88%)高の2488ポイントと反発。
25日線(2646ポイント)を11日連続で下回った。
75日線(2708ポイント)を11日連続で下回った。
200日線(2704ポイント)を11日連続で下回った。
日足は2日連続で陰線。
TOPIXコア30指数は反発。
プライム市場指数は11.13ポイント(△0.88%)高の1280.70ポイントと反発。
東証グロース250指数は2.52ポイント(△0.40%)高の633.92と3日続伸。
25日移動平均線からの乖離は▲0.82%(前日▲1.19%)。
プライム市場の売買代金は3兆8782億円(前日5兆4413億円)。
売買高は16.89億株(前日24.35億株)。
値上がり1322銘柄(前日501銘柄)。
値下がり276銘柄(前日1100銘柄)。
新高値72銘柄(前日42銘柄)。
新安値5銘柄(前日23銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは89.94(前日82.46)。
東証グロース市場の騰落レシオは87.51(前日81.62)。
NTレシオは13.66倍(前日13.61倍)。
4月1日が13.38倍
20年12月30日が12.90。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
TOPIXは4勝8敗で33.33%。
東証グロース市場指数4勝8敗で33.33%。
下向きの25日線(35880円)から▲5.29%(前日▲6.70%)。
12日連続で下回った。
下向きの75日線は37901円。
36日連続で下回った。
下向きの200日線(38292円)から▲11.26%(前日▲12.34%)。
34日連続で下回った。
下向きの5日線は38292円。
3日連続で上回った。
13週線は37189円。
26週線は38043円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.454%(前日▲17.789%)。
買い方▲13.352%(前日▲14.020%)。
東証グロース250指数ネットスック信用損益率で売り方▲6.114%(前日▲6.339%)。
買い方▲16.819%(前日▲17.581%)。
空売り比率は40.9%(前日41.7%、4日連続で40%超)。
空売り規制なし銘柄の比率は9.7%(前日11.6%)。
2日ぶりに2ケタ。
3月14日が15.2%。
3月7日が10.6%、2月20日が11.5%、1月6日が12.2%。
昨年12月26日が14.4%。
日経VIは38.92(前日44.36)。
日経平均採用銘柄のPERは13.62倍(前日13.51倍)。
前期基準では14.65倍。
EPSは2495円(前日2485円)。
直近ピークは2月14日2564円、10月15日2514円、3月4日2387円。
直近ボトムは11月14日2425円。
225のPBRは1.25倍(前日1.24倍)。
BPSは27185円(前日27065円)。
日経平均の予想益回りは7.34%。
予想配当り利回りは2.33%。
指数ベースではPERは17.28倍(前日17.09倍)。
EPSは1966円(前日1965円)。
PBRは1.65倍(前日1.63倍)。
BPSは20595円(前日20604円)。
10年国債利回りは1.335%(前日1.270%)。
プライム市場の予想PERは13.63倍。
前期基準では14.68倍。
PBRは1.20倍。
プライム市場の予想益回りは7.33%。
配当利回り加重平均は2.66%。
東証プライムのEPSは181.72(前日181.36)。
2025年2月が180.62。
2024年12月161.79。
2024年2月が174.18。
2024年1月が175.24。
2023年10月が177.72。
2022年4月が118.12。
大商い株専有率(先導株比率)は29.2%(前日29.3%)。
2月19日が48.3%だった。
2月26日に26.0%まで低下。
プライム市場の単純平均は28円高の2476円(前日は2448円)。
プライム市場の売買単価は2295円(前日2234円)。
プライム市場の時価総額864兆円(前日856兆円)。
ドル建て日経平均は238.69(前日233.20)と反発。
週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比125円高の34295円。
高値34505円、安値33815円。
週明けの大証夜間取引終値は日中比130円高の34300円。
気学では火曜は「大下放れすると底入れをみることあり注意」。
水曜は「初め高いと後安の日。吹き値あれば売り狙え」。
木曜は「押し目買い方針の日」。
金曜は「相場の居所が安値にある時は急伸する」。
ボリンジャーのプラス1σが37870円。
プラス2σが39860円。
マイナス1σが33890円。
マイナス2σが31900円。
マイナス3σが299105円。
週足のボリンジャーのプラス1σが39209円。
プラス2σが41941円。
マイナス1σが35088円。
マイナス2σが32958円。
マイナス3σが30887円。
3月配当権利落ち前は37799円。
★25年3月日経平均の月中平均は37311円
☆24年3月日経平均の月中平均は39844円。
★25年3月TOPIXの月中平均は2743.52ポイント。
☆24年3月TOPIXは2728ポイント。
日経平均株価の9月月中平均は37162円。
TOPIXの9月月中平均は2627ポイント。
アノマリー的には今年唯一の「全惑星順行(→5月4日)」。

《今日のポイント4月15日》

(1)週明けのNY株式市場は主要3指数は揃って続伸。
   10年国債利回りは4.383%。
   5年国債利回りは4.018%
   2年国債利回りは3.853%。
   ドル円は143円を挟んだ展開。
   SKEW指数は127.54→128.64→135.71。
   恐怖と欲望指数は12→19。
   10月18日の75がピーク(2023年10月5日が20)。
   3月11日が14。
   4月8日が3。

(2)週明けのダウ輸送株指数は163ポイント(1.22%)高の13573ポイントと続伸。
   SOX指数は12ポイント(0.31%)高の4003ポイントと続伸。
   VIX指数は30.89(前日37.56)。
   NYSEの売買高は12.38億株(前日13.48億株)。。
   3市場の合算売買高は182億株(前日191.9億株、過去20日平均182億株)。
   週明けのシカゴ225先物円建ては大証日中比125円高の34295円。

(3)プライム市場の売買代金は3兆8782億円(前日5兆4413億円)。
   売買高は16.89億株(前日24.35億株)。
   値上がり1322銘柄(前日501銘柄)。
   値下がり276銘柄(前日1100銘柄)。
   新高値72銘柄(前日42銘柄)。
   新安値5銘柄(前日23銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは89.94(前日82.46)。
   東証グロース市場の騰落レシオは87.51(前日81.62)。
   NTレシオは13.66倍(前日13.61倍)。
   4月1日が13.38倍
   20年12月30日が12.90。
   サイコロは5勝7敗で41.66%。

(4)下向きの25日線(35880円)から▲5.29%(前日▲6.70%)。
   12日連続で下回った。
   下向きの75日線は37901円。
   36日連続で下回った。
   下向きの200日線(38292円)から▲11.26%(前日▲12.34%)。
   34日連続で下回った。
   下向きの5日線は38292円。
   3日連続で上回った。
   13週線は37189円。
   26週線は38043円。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.454%(前日▲17.789%)。
   買い方▲13.352%(前日▲14.020%)。
   東証グロース250指数ネットスック信用損益率で売り方▲6.114%(前日▲6.339%)。
   買い方▲16.819%(前日▲17.581%)。

(6)空売り比率は40.9%(前日41.7%、4日連続で40%超)。
   空売り規制なし銘柄の比率は9.7%(前日11.6%)。
   2日ぶりに2ケタ。
   3月14日が15.2%。
   3月7日が10.6%、2月20日が11.5%、1月6日が12.2%。
   昨年12月26日が14.4%。
   日経VIは38.92(前日44.36)。

(7)日経平均採用銘柄のPERは13.62倍(前日13.51倍)。
   前期基準では14.65倍。
   EPSは2495円(前日2485円)。
   直近ピークは2月14日2564円、10月15日2514円、3月4日2387円。
   直近ボトムは11月14日2425円。
   225のPBRは1.25倍(前日1.24倍)。
   BPSは27185円(前日27065円)。
   日経平均の予想益回りは7.34%。
   予想配当り利回りは2.33%。
   指数ベースではPERは17.28倍(前日17.09倍)。
   EPSは1966円(前日1965円)。
   PBRは1.65倍(前日1.63倍)。
   BPSは20595円(前日20604円)。
   10年国債利回りは1.335%(前日1.270%)。

(8)大商い株専有率(先導株比率)は29.2%(前日29.3%)。
   プライム市場の単純平均は28円高の2476円(前日は2448円)。
   プライム市場の時価総額864兆円(前日856兆円)。
   ドル建て日経平均は238.69(前日233.20)と反発。
    
(9)ボリンジャーのプラス1σが37870円。
   プラス2σが39860円。
   マイナス1σが33890円。
   マイナス2σが31900円。
   マイナス3σが299105円。
   週足のボリンジャーのプラス1σが39209円。
   プラス2σが41941円。
   マイナス1σが35088円。
   マイナス2σが32958円。
   マイナス3σが30887円。
   3月配当権利落ち前は37799円。
   ★25年3月日経平均の月中平均は37311円
   ☆24年3月日経平均の月中平均は39844円。
   ★25年3月TOPIXの月中平均は2743.52ポイント。
   ☆24年3月TOPIXは2728ポイント。
   日経平均株価の9月月中平均は37162円。
   TOPIXの9月月中平均は2627ポイント。
   アノマリー的には今年唯一の「全惑星順行(→5月4日)」。
  
今年の曜日別勝敗(4月14日まで)

月曜7勝6敗
火曜8勝5敗
水曜8勝6敗
木曜8勝5敗
金曜4勝10敗
(櫻井)。